鷹・三笠GM、メジャー挑戦の千賀にエール「気持ちは違う。羽ばたいてほしい」

海外FA権行使が公示、育成出身初のメジャーリーガー誕生へ

　ソフトバンクの三笠杉彦GMが10日、オンライン会見を行い、海外FA権行使が公示された千賀滉大投手について語った。球団GMの立場として「残って一緒に世界一を目指してもらいたい気持ちはあった」と語る一方で「権利を使って自分がやりたいところ、メジャーに羽ばたいていくということなので、羽ばたいてほしい」とエールを送った。

　メジャー球団との契約が成立すれば、育成出身選手として初のメジャーリーガーとなる千賀。球団としては育成システムの大きな成功例となることもあり「育成から入って、育成システムから羽ばたく選手なので気持ちは違う。我々も試行錯誤で3軍制度を進めていく中で、活躍する選手が輩出しているというのは、我々の立場にも自信、実績になる嬉しいなと思います」と喜ぶ。

　これまでにもポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦を要望するなど、三笠GMと千賀は何度も話し合いの場を重ねてきた。議論をする上で千賀の能力も実感。「最新の科学的なアプローチ、合理的なアプローチ、最先端のものを取り入れて努力と思考を重ねていた。思考力が高く、経験を積んで、経験と意識、考える力の高い選手だなと思います」と目を細める。

　今後、球団のこれからについて、千賀からの意見も聞くことになるという三笠GM。メジャーリーグでのプレーを経た上で「純粋に戦力として戻ってきてもらいたいと思いますし、経験したものをホークスに還元してもらいたい」と将来的な復帰も望む。育成から初めてのメジャーリーガー誕生へ。球団も千賀の夢の実現、そしてメジャーの舞台での活躍を望んでいる。

（福谷佑介 / Yusuke Fukutani）