広島戦力外の山口翔、独立L火の国入り 村上宗隆と高校時代ライバル、地元で再起へ

元広島・山口翔【写真:荒川祐史】
元広島・山口翔【写真:荒川祐史】

過去には火の国を経てNPB復帰経験も、GM「必ず『小窪エピソード2』を作ろう」

 独立リーグの九州アジアリーグ「火の国サラマンダーズ」は29日、今オフに広島から戦力外通告を受けた山口翔投手の入団を発表した。背番号は広島時代と同じ「47」に決定。熊本工出身の23歳は地元球団で再起を図る。

 熊本市出身の山口は熊本工に進学。同郷の同級生、九州学院の村上宗隆(現ヤクルト)としのぎを削った。3年時の2017年の選抜高校野球大会に出場。同年のドラフト2位で広島に入団した。

 広島では、2年目の2019年5月30日のヤクルト戦(神宮)でプロ初先発を果たした。7回2死から、村上に左安打を許すまで無安打に抑える好投を見せプロ初勝利。しかし、翌年以降は登板がなく、今季も2軍で14試合1敗1セーブ、防御率5.27に終わった。

 神田康範球団代表取締役兼GMは、「年齢的にも実力的にも必ずNPBに返り咲けると信じこの度、故郷の球団としてオファーを出し、快諾していただきました」とコメント。2021年には、同じ広島出身の小窪哲也氏(現広島1軍内野守備走塁コーチ)が同球団を経てロッテでNPBに復帰した経緯もある。「オファーした時も、必ず『小窪エピソード2』を作ろうと約束をしました」と明かした。

 8日の12球団合同トライアウト(楽天生命パーク)では、打者3人を三ゴロ、三振、三ゴロに抑えたが、NPBから声はかからず。プロ通算成績は9試合1勝3敗、防御率4.85となっている。

(Full-Count編集部)

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