WBC辞退で成績どうなった? 大谷翔平は史上初快挙が一転、松井秀喜が見舞われた不運

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

西武平良は先発転向で準備に注力するため来春WBC出場辞退の意向

 西武の平良海馬投手が、来年3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表への選出を辞退する意向を示した。契約更改交渉で来季からの先発転向が決まり、その準備に注力するためだという。過去にも故障や所属チームの要望で辞退した選手はいるが、その年はどうだったのだろうか。主な選手たちの成績をみていく。(所属は当時)

 前回大会となった2017年は、日本ハムの大谷翔平が右足首故障の影響で辞退。前年は史上初めて投手&指名打者でベストナインに“W選出”されたが、この年は故障の影響もあって投手としては5試合の登板で3勝2敗、防御率3.20、野手としては65試合出場で打率.332、8本塁打31打点に終わり、出場数は日本でのキャリア最少だった。

 体調不良で辞退した日本ハムの中島卓也は91試合出場。2年続けていた全試合出場がストップした。楽天の嶋基弘は前年(80試合)を上回る112試合に出場して打率.199、3本塁打28打点だった。カブスの上原浩治は移籍1年目でチーム方針を重視。49試合に登板して14ホールド2セーブ、防御率3.98だった。

 2013年大会はヤンキースのイチロー、ブルワーズの青木宣親、レンジャーズのダルビッシュ有、マリナーズの岩隈久志らが続々と辞退し、国内組で戦った。イチローは試合数、打率、打点、盗塁など打撃部門で軒並み前年より数字を落とした。ダルビッシュは13勝と前年(16勝)に及ばなかったが、防御率2.83と良化。岩隈は33試合で14勝6敗、防御率2.66と成績を大きく上げ、米で初めて2桁勝利をマークした。

 2009年大会を辞退したドジャースの黒田博樹は、21試合登板で8勝7敗、防御率3.76とほぼ成績は変わらず、2006年大会を辞退したヤンキースの松井秀喜は、左手首骨折もあり移籍4年目で最低の51試合出場、8本塁打に終わった。

 平良の場合は現状コンディションには問題なく、自身の意向で辞退するだけに、来季は自らにプレッシャーをかけて先発として再スタートを切ることになる。まっさらなマウンドから、どんな成績を残すのか注目が集まる。

(Full-Count編集部)

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