WBC米国代表、超豪華30人が出揃う 通算2544発&690勝…侍ジャパン震撼の銀河系軍団

ドジャースのムーキー・ベッツ、エンゼルスのマイク・トラウト、カージナルスのポール・ゴールドシュミット(左から)【写真:ロイター】
ドジャースのムーキー・ベッツ、エンゼルスのマイク・トラウト、カージナルスのポール・ゴールドシュミット(左から)【写真:ロイター】

内定者は投手15人&野手15人、ロースターの人数とされる30人に達した

 来年3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に臨む米国代表のロースターが出揃った。14日(日本時間15日)にネイサン・イオバルディ(レッドソックスFA)、ランス・リン(ホワイトソックス)の出場が発表され、これで内定者は今大会のロースターの人数とされる30人に達した。

 内定者は投手15人、野手15人の編成で、野手陣の通算本塁打を足すと2544発、投手陣の通算勝利数を足すと690勝となる超豪華な布陣となっている。また、ブライス・ハーパー(フィリーズ)は、トミー・ジョン手術を受けたため、欠場の見込み。クレイトン・カーショー(ドジャース)が10日(同11日)になって代表入りを希望していることがわかり、代わりに選出されるかも注目だ。

 先発陣は今季15勝9敗、防御率2.90のローガン・ウェブ(ジャイアンツ)がエース格。150キロを超えるシンカーボーラーのため、初見で攻略するには厄介な相手だ。他にも、幻惑投法で打者のタイミングを外すネスター・コルテス(ヤンキース)、通算195勝の大ベテラン、アダム・ウェインライト(カージナルス)、巨人でも活躍したマイルズ・マイコラス(カージナルス)と個性派揃いだ。

 救援陣には4球団の守護神が集まった。特にエアベンダーと呼ばれる魔球を操るデビン・ウィリアムス(ブルワーズ)は強烈。今季は65試合に登板して6勝4敗、15セーブ26ホールド、防御率1.93をマークし、60回2/3を投げて96奪三振をマークした。ダニエル・バード(ロッキーズ)は、打者天国として知られるクアーズ・フィールドを本拠地にしながら、目を疑うような防御率1.79。昨年までソフトバンクにいたニック・マルティネス(パドレス)も厄介だ。

 野手はさらに豪華だ。捕手にはメジャー屈指の強打の捕手として知られるJT・リアルミュート(フィリーズ)とウィル・スミス(ドジャース)。一塁手の座は、今季ナ・リーグMVPのポール・ゴールドシュミット(カージナルス)と今季40本塁打、131打点のピート・アロンソ(メッツ)が争うため、アロンソはDHに回るだろう。遊撃手もトレイ・ターナー(フィリーズ)、ボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)、ティム・アンダーソン(ホワイトソックス)の3人が争う層の厚さだ。

 外野手はマイク・トラウト(エンゼルス)、ムーキー・ベッツ(ドジャース)、ハーパーのMVPトリオが注目を集めただけに、ハーパーの故障は残念だ。それでもアストロズの中軸として、今季30本塁打&25盗塁の活躍で世界一に貢献したカイル・タッカーや、今季のナ・リーグ本塁打王のカイル・シュワーバー(フィリーズ)らが控えている。侍ジャパンは、前回大会の準決勝で米国代表に敗れた。さらにパワーアップしている強敵にリベンジなるか注目だ。

(Full-Count編集部)

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