千賀滉大の5年102億円契約は「お買い得」 インフレ市場で記者が見解「ファンは満足」

メッツ入りが正式発表された千賀滉大(写真はソフトバンク所属時)【写真:藤浦一都】
メッツ入りが正式発表された千賀滉大(写真はソフトバンク所属時)【写真:藤浦一都】

「FA市場の熱の高さを考慮すると、比較的お買い得」

 メッツは17日(日本時間18日)、ソフトバンクから海外フリーエージェント(FA)権を行使した千賀滉大投手と5年契約を結んだと発表した。契約期間は2027年までで、2025年シーズン後に契約破棄権(オプトアウト)がつく。複数球団による争奪戦となったが、メッツと5年総額7500万ドル(約102億円)で合意したと10日(同11日)に伝えられていた。予想を大幅に超える大型契約が目立つ今オフ、米メディアは千賀の契約について「お買い得」と伝えている。

 野球専門の米データサイト「ファングラフス」は、ベン・クレメンス記者とファンによるチャットでのやり取りの一部を紹介。千賀の契約は「他のFA選手と比べると安いと思うが?」との問いに、クレメンス氏は「センガのポテンシャルについての意見は、少しだけ低い。彼の直球がメジャーでは普通レベルというリスクがあると感じているから」とした上で「全体的なFA市場の熱の高さを考慮すると、比較的お買い得と呼ぶだろう」と述べた。さらに「契約破棄の権利が事態を複雑にするが、私がもしメッツファンなら、ネイサン・イオバルディやクリス・バシットとの契約を狙うよりもこの契約に満足すると思う」と説明している。

 またニューヨーク紙「ニューヨーク・ポスト」のデビッド・スコット記者は「センガの5年7500万ドルは格安契約。なんてことだ」と金額に衝撃を覚えた様子。とは言え、今オフFAの契約予想を見ると、米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」が5年7500万ドル、米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」が3年7200万ドル、ニューヨーク紙「ニューヨーク・ポスト」が5年6500万ドルとなっており、予想と大差ない金額に落ち着いたともいえる。

 13年総額3億5000万ドル(約479億円)でジャイアンツと契約したカルロス・コレアを始め、今オフは年俸を下げてでも総額と年数を増やす大型契約が話題を呼んでいる。千賀の5年7500万ドルも大型契約の部類となり、シーズン開幕後に投資に見合った活躍をメッツファンの前で見せられるか注目だ。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY