「圧がないとダイヤはできない」 28歳で“逆輸入”加藤豪将がプレッシャーを歓迎する理由

日本ハム・新庄剛志監督(左)と加藤豪将【写真:小林靖】
日本ハム・新庄剛志監督(左)と加藤豪将【写真:小林靖】

2022年にメジャーデビューも「日本で学んだらどこまで高められるか」

 日本ハムは2023年シーズン、新本拠地「エスコンフィールド北海道」で他球団より1日早い3月30日から戦いがスタートする。就任2年目を迎えた新庄剛志監督の“本気の采配”も楽しみだが、もう1人注目が集まるのが、ドラフト3位で“逆輸入”した加藤豪将内野手だろう。

 ルーキーとはいえ現在28歳で、メジャー経験もある。当然、周囲から懸かる期待もほかの新人とは全く異なる。プレッシャーはないのか――。そんな問いに対する加藤豪の答えが印象的だった。

「英語で『Pressure Makes Diamonds』という言葉があるんです。プレッシャーって英語では『圧』って言うんですけど、圧がないとダイヤはできないっていう言葉です。プレッシャーがないところでプレーするのは自分的には意味がないと思うので、プレッシャーがあるからこそ凄いプレーが出るという意味なので、本当にそれしか考えていないです」

 米カリフォルニア出身で、2013年にドラフト2巡目でヤンキースに入団。10年目の2022年にブルージェイズでメジャーデビューを果たし、メジャー初安打もマークした。

 6歳の時にサンディエゴでイチロー氏のプレーを見たとき、メジャーリーガーを志した。「それからおよそ21年間、毎日1分も無駄にせず、そのゴールに歩いてきました」と胸を張る。しかし実際にメジャーデビューを果たした時に感じたのは、達成感よりもさらに自分を高めたい気持ちだった。「自分はずっとアメリカのコーチで、アメリカ育ち。自分の日本人の体が日本のコーチ、日本のセオリー、日本のテクニックを学んだら、どこまで自分を高められるかと考えたら本当にワクワクした」とNPBに飛び込む決意をした。

マイナー生活で培われた「鍛えられた根性だったりメンタル、考える力」

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