FAに737億円投入…メッツ超え“超金満球団” 「悪の帝国」復活へ一直線のヤンキース

今オフ最もお金を使ったのはヤンキース【写真:Getty Images】
今オフ最もお金を使ったのはヤンキース【写真:Getty Images】

敏腕記者パッサン氏によると今オフ最もお金を使ったのはヤンキースだった

 今オフのFA市場はアーロン・ジャッジ争奪戦にはじまり、メッツが資金力を武器にかき回し、カルロス・コレアの2度の“契約破棄”が話題を呼んだ。米スポーツ局「ESPN」では、敏腕記者のジェフ・パッサン氏がFA戦線を総括。最もお金を使った意外な球団や、独自路線を走っている球団などを解説している。

 パッサン氏によると、最もお金を使ったのはメッツではなく、同じニューヨークに本拠地を置くヤンキースだったという。ジャッジと9年3億6000万ドル(約462億6000万円)という天文学的な金額で再契約し、カルロス・ロドンとも6年1億6200万ドル(約208億1700万円)の大型契約で投手陣を強化している。総額5億7350万ドル(約736億9470万円)を使い、これは下位18球団が費やした金額の合計、5億750万ドル(約652億円)を超える数字だったとされる。

 一方で「FAに投じた総額が最も低かったチームの名前を聞いたら間違いなく驚く」とも言及している。こちらは2021年に世界一となったブレーブスで、メジャー契約はジョーダン・ルプローただ1人、1年140万ドル(約1億8000万円)という格安だった。FA市場への参戦には消極的だが、補強を怠っているわけではなく、オースティン・ライリー、マット・オルソン、ロナルド・アクーニャJr、オジー・アルビーズ、スペンサー・ストライダーといった主力選手を長期契約で囲っており、独自路線を走る。

 さらには、的確な補強で目を引いた球団もピックアップ。FAで7選手を新たに獲得したカブスを「ひそかに大きく前進したで賞」としている。「お買い得で賞」はアスレチックス、パイレーツ、ナショナルズ、ダイヤモンドバックスの共同受賞。少ない予算にも関わらず複数の選手を獲得した。ジャッジに蹴られたジャイアンツは「復調したで賞」。めげずに複数選手に大金を投じたのが評価された。シーズンではそれぞれ、どのような結果になるだろうか。

(Full-Count編集部)

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