韓国代表の「大谷翔平恐怖症」 元代表1番も戦々恐々…2度完敗で危惧される「天敵関係」

侍ジャパン・大谷翔平【写真:荒川祐史】
侍ジャパン・大谷翔平【写真:荒川祐史】

大谷翔平は2015年のプレミア12で韓国戦に快投、巧打者もお手上げ

 3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向け、韓国代表チームの「大谷恐怖症」を地元メディア「デイリーアン」が憂慮している。2015年のプレミア12での対戦経験がある打者は「私が口にするレベルの投手ではなかった」と発言。記事は2試合をほぼ完ぺきに抑えられた事実を振り返り、今回も同じことになるのではと危惧している。

 発言の主は、長く韓国代表の1番打者として活躍したイ・ヨンギュ(キウム)だ。北京五輪の日本との準決勝で最後、阿部慎之助の右飛を大事に、抱くように捕球した選手といえば、覚えている人もいるだろう。韓国プロ野球では通算打率.296、出塁率.383を誇る「アウトになりにくい」打者だ。

 ただ、大谷相手では勝手が違った。2015年、大谷が先発登板したプレミア12の1次ラウンド初戦にも「1番・中堅」で先発し、二ゴロ、三振、遊ゴロに倒れた。大谷はこの日、6回を投げ被安打2本、無失点で10個の三振を奪った。さらに準決勝でも韓国相手に先発し、7回を被安打1本、11奪三振の無失点という結果を残した。イ・ヨンギュは準決勝でも三ゴロと三振2つに終わり、大谷との対戦成績は6打数無安打、3三振だ。

 記事はイ・ヨンギュの「初球に160キロ、2球目に161キロ……」と打席を振り返る発言を紹介し「代表チームはもちろん、これを見守った韓国の野球ファンにもまさに“衝撃と恐怖”だった」と振り返る。

 そして今回、大谷と韓国代表は久々の対戦があり得る状況だ。日本と韓国はWBC1次ラウンドで同じグループBに入った。他の参加国は中国、豪州、チェコで、日韓戦が「グループリーグ1位決定戦になる」と記事はみている。さらに「プレミア12の時のように、無気力に退いてもらっては困る。もし3試合連続で大谷相手に力を出せなければ“天敵関係”が形成され“大谷恐怖症”まで抱えることになる」と警鐘を鳴らす。

 さらに、大谷攻略法として「できるだけ多くのボールを投げさせることが有利だ」と、WBC独特の球数制限を利用すべきと進言している。

(Full-Count編集部)

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