最強布陣の侍に「韓国は眼中にもなかった」 “言及ゼロ”に宿敵は戦意喪失?

会見に臨んだ侍ジャパン・栗山英樹監督【写真:荒川祐史】
会見に臨んだ侍ジャパン・栗山英樹監督【写真:荒川祐史】

韓国紙が指摘、言及なしも「それが現実」

 野球日本代表「侍ジャパン」は26日、東京都内で記者会見を行い、3月に行われる「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 東京プール」の登録予定選手30人を発表した。史上最強ともいえる豪華メンバーには、1次ラウンドで激突する韓国メディアも反応。ただ栗山英樹監督の口から「韓国」という言葉が出なかったことに対し「それが現実」と、苦戦がささやかれる韓国代表の現在地を悟ったかのような言葉も漏れた。

 栗山監督の発言に注目したのは、韓国紙「スポーツ朝鮮」だ。「記者会見で韓国への言及は0回……それが現実だ」という記事で、栗山監督が大会の目標について「世界一。それだけです」と繰り返したことを伝えている。カギになる試合については「言葉を濁した」と指摘。「すべてですね。初戦からすべていけるとして7試合。そんなに数があるわけではないので、すべてが大事になってくると思います」と話したと報じた。

 日本と韓国は1次ラウンドの3月10日東京ドームで激突する。参加5か国のうち、次に進めるのは2か国。ラウンドの大きな山場と言っていい。過去大会の日韓戦と言えば、2006年は3度の対決があり、準決勝で日本が勝利した。2009年には決勝で対戦し、日本がイチローの劇的な決勝打で優勝をつかんだ。常に激しい戦いになるというイメージがある。

 ただ今回の大会、韓国内では自国の苦戦を予想する声も少なくない。代表のメンバーが、思うように世代交代を果たせていないのもその理由の一つだ。金メダルを獲得した2008年の北京五輪で活躍したキム・グァンヒョン(SSG)が未だに投手の中心を担い、打線の中心も36歳のパク・ビョンホ(KT)だ。イ・ジョンフ(キウム)のような若いスターがまだまだ足りない。

「優勝を狙う日本にとって、韓国は眼中にもなかった」という記事の指摘通りの結果となるのか、それとも……。意地のぶつかり合いからは目を離せそうにない。

(Full-Count編集部)

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