広島・新井新監督の“一番弟子”は? 未完の和製大砲に新人トリオ…キャンプ1軍抜擢選手

広島・新井貴浩監督【写真:荒川祐史】
広島・新井貴浩監督【写真:荒川祐史】

4年連続Bクラスの広島…新監督就任で変化は起こるか

 昨季は5位でシーズンを終えた広島。4年連続Bクラスという厳しいシーズンが続くも補強は新助っ人マット・デビッドソン内野手と現役ドラフトで獲得した戸根千明投手のみ。若手の底上げが必須な2023年シーズン、広島は2月1日から宮崎県日南市と山口県岩国市でキャンプインを迎える。ここでは、新人からは3人、育成からも“抜擢”があった1軍キャンプで期待の若手を見ていきたい。

 最初に目を引くのは唯一育成から抜擢された4年目の木下元秀外野手だろう。敦賀気比高時代は高校通算38本塁打を放った未来の大砲候補。大きな掛け声が目立つ“元気印”はムードメーカーとしての期待もあるだろう。また今オフに支配下登録を勝ち取った同期の二俣翔一内野手も1軍スタート。このチャンスでアピールし木下は支配下、共に開幕1軍を勝ち取りたい。

 新人ではドラフト3位の益田武尚投手、5位の河野佳投手、6位の長谷部銀次投手の3人、そして新戦力のデビッドソンと戸根も1軍スタートを切る。

 投手陣では、2年目の左腕・森翔平の名前も。昨季は1軍では8登板ながら、先発した2試合いずれも好投しプロ初勝利も挙げた。先発陣の森下暢仁投手や床田寛樹投手が怪我からの復帰を目指している途中ということもあり、開幕ローテ入りへ猛アピールしたいところだ。

 高卒2年目の大砲候補、田村俊介外野手も近いうちに1軍での活躍が見たい選手の1人だ。「みやざきフェニックス・リーグ」では本塁打を放つなど成長を見せている。高校時代は投手。当初は二刀流も考えていた野球センスの塊なだけに“覚醒”に期待したい。

 新監督の就任は若手には大きなチャンス。緒方孝市氏が監督1年目だった2015年には入団2年目の田中広輔内野手が遊撃のレギュラーを獲得したこともあった。新井貴浩新監督が春季キャンプを経て、どんなメンバーで開幕戦を迎えるのか注目していきたい。

(Full-Count編集部)

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