「尚広2世」が大抜擢、育成は“1人だけ” 巨人キャンプ、原監督の目に留まるのは?

巨人・秋広優人、鈴木大和、菊地大稀、堀田賢慎(左上から時計回り)【写真:荒川祐史】
巨人・秋広優人、鈴木大和、菊地大稀、堀田賢慎(左上から時計回り)【写真:荒川祐史】

育成からは鈴木大和が唯一人1軍スタートを切る

 昨年は5年ぶりBクラスの4位に終わった巨人が、2月に行われる春季キャンプの振り分けを発表した。2023年シーズンに向け、外国人の顔ぶれは大きく変わったがFA補強はなかった。現有戦力の底上げなくして3年ぶり優勝は期待できないだろう。ここでは1軍キャンプに抜擢された期待の若手をチェックしてみたい。

 新人で1軍スタートはドラフト2位の萩尾匡也外野手、4位の門脇誠内野手、5位の船迫大雅投手の3人。さらに楽天から現役ドラフトで移籍したオコエ瑠偉外野手も1軍スタートを切る。

 目を引くのは、育成から唯一抜擢された鈴木大和外野手だ。2021年育成ドラフト1位で入団した鈴木は、昨季2軍では代走や守備固めが主だったが走塁能力が高く、今季コーチに復帰した“鈴木尚広2世”として大きな期待がかかる。

 防御率がリーグ最低だった投手陣の戦力の底上げは急務。先発では、昨季5勝を挙げた山崎伊織投手、昨秋の侍ジャパンとの強化試合で快投を見せた井上温大投手、大器の片鱗を見せた2019年ドラフト1位・堀田賢慎投手らの“覚醒”を待ちたいところだ。また、昨季育成から這い上がった「佐渡島初のプロ」大型右腕・菊地大稀投手も1軍で2年目のシーズンを迎える。

 野手陣では「55」を背負う将来の4番候補・秋広優人内野手や昨季5本塁打を放ち“プチブレーク”を果たした増田陸内野手にも定位置獲得へのアピールを期待したい。

 育成と勝利を求めていく巨人にとって、若手の底上げは必須。覚醒待たれる逸材たちが1軍の舞台で躍動する姿を楽しみに待ちたい。

(Full-Count編集部)

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