生で見た森友哉の衝撃「勝てない」　即白旗も…西武・古賀悠斗が懸ける“伸びしろ”

福岡大大濠高2年の秋に捕手転向…一から練習「不安しかなかった」

　ぽっかり空いた“扇の要”の座を奪いに行く。中央大から2021年ドラフト3位で西武に入団した古賀悠斗捕手は、大チャンスの2年目を迎えた。昨季までレギュラーを務めた森友哉捕手がFAでオリックスへ移籍。“ポスト森”に名乗りを上げるべく、課題と向き合っている。

　マスクをかぶり始めたのは、意外に遅い。福岡大大濠高2年の秋、自身の学年に捕手がいなかったこと、そして肩が強かったことから、全く経験のない捕手への転向を告げられた。

「監督に『プロを目指すならキャッチャーをやったほうがいい』と言われました。配球、スローイング、ブロッキングなど、全てを一からやらなければならず、不安しかありませんでした」

　正しい構えやブロッキングの動作には柔軟性が必要なため、まずはストレッチから始めた。捕手だった1学年上の先輩は、引退した後もグラウンドに来て基礎を教えてくれた。一番苦労したのは投手のリードだった。

「今はピッチャーのことを考えることができますが、当時はどう投げさせたらいいのか全く分かりませんでした。『バッターがこういうスイングをしているからここにしよう』『こういうファウルだったから、次はここにしよう』と、自分対バッターで考えていました」