キャンプ1軍も戦力外3人 甘くない勝負の世界…オコエら巨人に待ち受ける厳しい現実

巨人に移籍したオコエ瑠偉(写真は楽天時代)【写真:荒川祐史】
巨人に移籍したオコエ瑠偉(写真は楽天時代)【写真:荒川祐史】

昨年キャンプ1軍スタートした沼田、勝俣、八百板の3選手がオフに戦力外通告を受けた

 球春到来から1週間。プロ野球12球団は1軍、2軍に分けて春季キャンプを行っているが、現時点での振り分けは全く意味をなさない。むしろ甘くない現実、厳しい勝負の世界だと改めて実感させられる。

 巨人は昨年1軍メンバーに投手13人、捕手3人、内野手7人、外野手2人を選んだ。大城卓三捕手、岡本和真内野手ら主力メンバーだけでなく、多くの若手が振り分けられたが、シーズンでは思うような結果を出せなかった選手も。沼田翔平投手はシーズン中の1軍登板なし。勝俣翔貴内野手は7月に支配下登録されたものの、1軍出場はなかった。八百板卓丸外野手は自己最多39試合出場したものの、打率.227と目立った活躍を見せられず。

 この3選手はオフに戦力外通告を受け、沼田はヤクルトと育成契約。勝俣は日本製鉄かずさマジック、八百板はエフコムベースボールクラブで現役続行することを決めた。戸田懐生投手は4月2日の阪神戦でプロ初勝利を挙げたものの、防御率6.55と結果を出せず。自由契約を経て育成選手として再出発する。2020年ドラフト1位の平内龍太、2018年ドラフト1位の高橋優貴両投手はそれぞれ肘の手術で育成契約となった。

 昨年2月にS班としてスタートしたルビー・デラロサ、CC・メルセデス(現ロッテ)、チアゴ・ビエイラ(ブルワーズ傘下)の助っ人3投手と、ゼラス・ウィーラー内野手はいずれも巨人の現役ユニホームを脱いでいる。3年ぶりリーグV奪回を目指す今季は計37選手がキャンプ1軍スタート。現役ドラフトで獲得したオコエ瑠偉外野手は大きな注目を集めているが、一寸先は闇。原辰徳監督を唸らせるプレーはもちろん、シーズンでは何より結果が求められる。

(Full-Count編集部)

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