MVPはなぜ松坂大輔だったのか? 上原浩治氏も納得、17年越しに晴れた“疑念”

上田まりえさん、上原浩治氏、岩隈久志氏(左から)
上田まりえさん、上原浩治氏、岩隈久志氏(左から)

YouTubeチャンネルでカーネクストとコラボ、岩隈氏をゲストにWBCを回想

 3月9日に開幕する「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 東京プール」。6年ぶりの世界一決定戦を前に、第1回WBC優勝メンバーで巨人やメジャーでも活躍した上原浩治氏が、人気YouTubeチャンネル「上原浩治の雑談魂」と激闘を振り返った。18日配信回のテーマは「MVPは俺たちだった」――。その真意とは?

 18日配信回では前回に続き、カーネクストとのコラボ企画を実施。豪華ゲストとして、楽天やメジャーなどで活躍した右腕、岩隈久志氏が登場した。岩隈氏は2009年の第2回WBCに出場し、日本の連覇に貢献している。過去4大会の名場面を振り返りながら思い出話に花を咲かせる2人だが、どのような活躍を見せたのか。

 上原氏は2006年の第1回大会で3試合に先発し、2勝0敗、防御率1.59という好成績を残した。大事な準決勝の韓国戦を任され、7回3安打無失点の好投で日本を勝利へ導いた。岩隈氏は第2回大会となった2009年、決勝の韓国戦で先発するなど4試合に登板し、1勝1敗、防御率は1.35と安定。それぞれの活躍がなければ、日本は世界一まで上り詰めなかったかもしれない。

 ともにMVP級の働きだったと言える。しかし、それを上回る快投を見せつけたのが、両大会でエースの役割を果たした松坂大輔氏だった。2006年は3戦3勝、防御率1.38。2009年も3戦3勝、防御率2.45。なんと2大会あわせて6戦6勝、勝率100%という驚異的な活躍だった。

 改めて成績を見返した上原氏は「6戦6勝はすごいと思う。全部勝っているんだから」と称えるしかなかった。と同時に、2006年当時の率直な想いも告白。準決勝での完璧な投球が優勝への起爆剤になったことから、当時は「『もしかしたら(MVPは)俺かな?』とそわそわしていた」という。だが、実際は最優秀選手に選ばれたのは松坂氏だった。

 実は上原氏、この収録前までは2006年からずっと、「なぜ自分ではなく松坂氏がMVPだったのか」と疑念を抱いていたという。しかし、岩隈氏と一緒に改めて成績を振り返ると……。

「こんな数字を大輔が残していると思わなかった。『俺やな』と思っていたけど、2006年は大輔でええわ。大輔でいいよ。1回目は大輔だ! ごめん、謝るわ……」

 驚くほど素直に飛び出した17年越しの“完敗宣言”に岩隈氏も大笑いだった。MVPこそ譲ったが、上原氏と岩隈氏の活躍は今もファンの脳裏に刻まれている。

【動画】上原氏から飛び出した“完敗宣言” WBC優勝の貢献度を岩隈氏と熱く議論

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