栗山監督からの電話に「西武の栗山さんかと」 主砲・山川“半信半疑”の代表入り

侍ジャパン・山川穂高【写真:荒川祐史】
侍ジャパン・山川穂高【写真:荒川祐史】

西武では定番の“どすこい”が4年ぶり完全復活へ「お構いなしにやれる」

 日本野球機構(NPB)が、日本代表「侍ジャパン」の強化試合でマスクを着用した上での声出し応援を可能としたことで、山川穂高内野手(西武)の“どすこい”パフォーマンスが、4年ぶりに本来の形で復活することになった。最初の対外試合となるのは、25、26日にひなたサンマリンスタジアム宮崎で行われる、ソフトバンクとの2試合だ。本人は「やるためには(本塁打を)打たないといけないので、まず打ちたい」と並々ならぬ熱意を示している。

 山川が2019年から行っている“どすこい”パフォーマンスとは、本塁打を放って自軍ベンチ前に戻った際、相撲の四股を踏んだ後、両手を天に突き上げながら、観客と声を合わせて「どすこ~い!」と叫ぶもの。翌2020年以降は新型コロナウイルスの感染拡大の影響をもろに受けた。観客がスタンドに戻ってきた後も、声を出しての応援ができないため、ファンは基本的に無言。ささやかに両手を上げるくらいしかできなかった。

 山川は「実際のところ、声出しがダメと言われていた時も、ちょっとやっている人がチラホラいましたけれど……。みんなでお構いなしにやれるのは今年からですから、僕も大きい声を出して精一杯やりたい」と心待ちにしている。

“どすこい”パフォーマンスは、来月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で3大会ぶりの世界一奪回を狙う侍ジャパンにとって、強力な武器になりうる。山川は「戦うのは選手だけではない。日本代表の時は日本中が味方。球場に集まる人、テレビで見ている人も、みんながチームだと思っています。球場に一体感があるに越したことはないので、それをつくれれば、うれしい」とパフォーマンスに魂を込めるつもりだ。

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