「メジャー最強打者」がWBC欠場を決めた理由 「光栄だが…」485億円契約には“重責”
ヤンキースのジャッジはWBCに出場せず、チーム構築を優先
3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の優勝候補として挙げられる米国代表に、“最強打者”がいない。昨季ア・リーグ新記録となる62本塁打を放ったヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手はWBCに出場せず、シーズンに向けたキャンプに集中する道を選んだ。
米放送局「FOXスポーツ」によると、ジャッジは「国を代表できたら光栄だったが、自分の一番の目標は(ヤンキースの)優勝」とキッパリ。「特に9年契約を結んだあとなので、ニューヨークが優先。4年後に代表入りする機会があればと思うが、今はここ(ヤンキースでのプレー)に焦点を当てている」と、欠場の理由を明かした。
昨年12月に総額3億6000万ドル(約485億6000万円)の超大型契約を締結。デレク・ジーター氏以来9年ぶりとなるチームの第16代キャプテンにも就任した。WBC欠場は、名門を背負うリーダーとしての自覚がゆえ。「特にキャプテンに指名されたのでスプリングトレーニングを抜けたくない。ツイッターやプロスペクトレポートでしか知らないような若い選手がたくさんいる。彼らのそばにいて、彼らを知り、我々のやり方を見せたい」と、先頭に立ってチームをまとめていく考えだ。
ヤンキースのアーロン・ブーン監督も、ジャッジの選択を理解。「彼は、キャプテンとして若手やプロスペクトを深く知る努力を続けたいと考えている。WBCへの参加は、そうした優先事項から彼を遠ざけることになる」と語った。伝統ある球団のキャプテンは、ワールドシリーズ制覇しか眼中にない。
(Full-Count編集部)