地下鉄での“サプライズ”は「一生に一度の経験」 チェコの野球一家が日本に感謝

WBCチェコ代表のペテル・ジーマ(左)【写真:Getty Images】
WBCチェコ代表のペテル・ジーマ(左)【写真:Getty Images】

ペテル・ジーマ主将は6、7歳の頃から野球一筋

「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 1次ラウンド 東京プール」は13日が最終日となる。豪州との試合前にチェコ代表のペテル・ジーマ主将が会見に臨み、自らの父が経験した“サプライズ”と日本への感謝を口にした。

 10日の中国戦に勝利した際、スタンドからは約200人のチェコからの応援団も声援を送っていた。その中にはジーマ主将の父もいたのだという。「中国戦に勝利した後、彼ら(応援団)は地下鉄でホテルに戻ったのですが、その中で日本のファンが私の父を含めて祝福してくれたのだそうです。『あんな経験をしたことはない』と言っていました」としみじみ語った。

 さらにジーマ主将は「あんなに多くのファンに祝っていただいたのは『一生に一度の経験だ』と父が言っていたのが印象的」と日本への感謝を続ける。

「毎日毎日ここにいると、日本のメディアも介して驚くべき経験をしています。ある日は、エスカラ選手とファンにサインをしようとしたら、たくさんのお菓子を逆にいただきました」

 野球がマイナースポーツにすぎないチェコでは珍しく、ジーマ主将は6、7歳の頃から野球一筋。その理由は「父もやっていたから」だという。「他のスポーツのプロ選手を、うらやましいと思ったことはないです、もちろんそれだけで生活できるのはいいことですが……」。野球一家は日本での経験に驚き、感謝している。

(羽鳥慶太 / Keita Hatori)

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