準決勝を戦う栗山監督に見えた覚悟 “完全アウェー”も「言い訳にしかならない」

公式会見を行った侍ジャパン・栗山英樹監督【写真:Getty Images】
公式会見を行った侍ジャパン・栗山英樹監督【写真:Getty Images】

準決勝前日の公式会見出席…日本野球の先人たちへの思いも明かす

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝ラウンドを戦う野球日本代表「侍ジャパン」は現地時間19日(日本時間20日)、米国フロリダ州マイアミのローンデポ・パークで全体練習を行った。舞台を米国に移しての準決勝。球場や雰囲気がガラリと変わることになる。栗山英樹監督は「環境が違っても、言い訳にしかならない」とアウェーの洗礼を全て受け止めて、戦い抜く覚悟を示した。

 侍ジャパンの選手たちが行った前日練習。フリー打撃や守備練習、キャッチボールにブルペン投球などそれぞれが課題を持って取り組んでいた。村上宗隆内野手や岡本和真内野手、吉田正尚外野手らは大きな打球をスタンドに放り込んでいた。守備では打球の弾みの変化を確認。投手陣はマウンドの硬さや傾斜をチェックした。

 選手たちの一部は渡米後、会場となる球場で米国戦や準決勝の相手となるメキシコの準々決勝・プエルトリコ戦などを観戦。南米に近い地域とあり、“完全アウェー”になることは想像している。東京プールとは雰囲気がまるで違う。栗山監督も「ファンの皆さんが入ったときも景色が全く変わるはず。スタンドから見てる景色とフィールドから見る景色も全く違う」と予見する。ただ、その違いがあるからと言って、やってきた日本の野球が変わるということはない。

 言葉を並べる指揮官には強い決意が滲んでいる。異なる環境で戦うことは今回のWBCに限ったことではない。「我々は米国に来て、アメリカでやっている選手を倒したいと思ってやってきた。これは僕だけじゃなくて、過去、日本野球の先輩方、それからメジャーで活躍した日本人プレーヤーがそういう思いを持って、道を作ってくれた」。日本の野球の歴史を振り返る上で、忘れてはいけないことがある。「そういうこともひっくるめて、今の選手たちだったら乗り越えてくれるというふうに思ってます」とその“血”が受け継がれていることを信じている。

メキシコ撃破のポイント…第一条件は?

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