大谷翔平が史上初の珍事 投打でピッチクロック違反…5回まで1失点粘投で初勝利権利も
敵地・マリナーズ戦に「3番・投手」で投打同時出場
■マリナーズ ー エンゼルス(日本時間6日・シアトル)
エンゼルスの大谷翔平投手は5日(日本時間6日)、敵地・マリナーズ戦に「3番・投手」で投打同時出場し、投打でピッチクロックの違反を取られた。投球では5回まで6四死球を与えたものの、3安打1失点と粘投。今季初勝利の権利を手にした。
今季から投球間の時間制限「ピッチクロック」が導入された。走者なしで15秒以内、走者ありで20秒以内での投球動作に入らなければならない。違反すれば、1ボールがカウントされる。大谷は左腕につけた電子機器「ピッチコム」をつけて自らサイン。時短策で臨んだが、初回に初めて違反を取られた。
先頭・ロドリゲスから2者連続四球を許し、スアレスの右前適時打で先制点を献上。同1死二塁で迎えた4番・ラリーへの初球前だった。球審から初めて違反を取られた。攻守交代時にはネビン監督、水原一平通訳を交えて球審に確認する場面があった。
2回以降も不安定な投球は続いた。2回2死一、二塁はロドリゲスを一ゴロ。3四死球などでピンチを招いた3回2死満塁はポロックを三ゴロに打ち取った。粘りの投球で何とか最少失点に抑えた。
打者でも違反を犯した。6回無死一塁、初球の前に違反を取られた。制限時間が残り8秒になるまでに打撃の準備を整えなければいけないが、1ストライクのペナルティとなった。この打席は四球を選んだが、投打でピッチクロック違反を取られたのは史上初の珍事だ。
3月30日(同31日)のアスレチックスとの開幕戦では6回2安打無失点と好投。10三振を奪ったが、救援投手が打たれて勝ち星をつかめなかった。今季初勝利を勝ち取れるか。