ロッテ荻野貴「チームの指示通り」 初回に“足”で貴重な決勝点もぎ取る

ロッテ・荻野貴司【写真:荒川祐史】
ロッテ・荻野貴司【写真:荒川祐史】

前日には金田正一氏から「あんた選手か?」

■ロッテ 1-0 巨人(16日・ZOZOマリン)

 ロッテの荻野貴が足で虎の子の1点をもぎとった。

 ロッテは16日の巨人戦(ZOZOマリン)に1-0で勝ち、連敗を2でストップ。ボルシンガーが来日初完投初完封で初回の1点を守り切った。先頭・荻野貴が巨人の先発左腕・田口から“足”で二塁打。これがこの日、田口から放った唯一の長打だった。藤岡裕が送り、1死三塁とすると、中村の二ゴロで先制のホームを踏んだ。

 前進守備を敷くセカンド吉川尚もよく抑えたが、荻野貴は「(バットに)当たった瞬間に行った。ギャンブルスタートですが、チームの指示通り」と普通のプレーだったと強調。それでも、やはり荻野貴の足があったからこそ奪えた1点だった。

 前日15日の試合前、一塁側ベンチを訪ねた巨人OBでロッテ元監督の金田正一氏に「あんた選手か?」と聞かれた。“カネやん節”にも「オギノタカシと申します」と律儀に答えたのは、いかにも荻野らしかった。そして、この日は圧倒的なスピードで存在感を示した。

「とりあえず(毎日)1本は出てるので」と打率.301で3割をキープしている。ファンと恒例の勝利の儀式「We are」では、「荻野コール」を受けて拡声器での声出し役を担い、「連敗を止めました」と絶叫していた。

(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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