ロッテに期待の新星? ドラ6最速154キロ左腕が2軍初登板から9戦連続無失点
17日のイースタンリーグ日本ハム戦では清宮を空振り三振に仕留めて無失点
ファームで快投を続けているルーキーがいる。ロッテのドラフト6位ルーキー永野将司投手。最速154キロを誇る左腕が、目覚ましい活躍を見せている。
「一人一人の打者をしっかり抑えて、練習でやっていることを試合で出せるようになった結果がいい状態になっている。この調子を維持していきたいです」。
大分県の日出暘谷(ようこく)高(現日出総合高校)から九州国際大、社会人のホンダを経て、ドラフト6位でロッテに入団した永野。2軍戦初登板となった5月20日のイースタンリーグDeNA戦から9試合連続無失点の投球を続けている。6月10日の同リーグ楽天戦では、雨が激しく降る中、9回からの1イニングを3者三振に抑えた。17日に行われた北海道日本ハム戦では、9回1死1,2塁というピンチの場面で登板したものの、清宮から空振り三振を奪うなど、2奪三振で見事火消しに成功した。
ドラフト6位ではあるが即戦力左腕として、オープン戦では一軍のマウンドに上がった。しかし、オープン戦初登板となった3月6日の巨人戦で陽岱鋼、岡本和真に被弾。同月14日のオリックス戦でも、宗佑磨に本塁打を打たれるなど、オープン戦は2試合に登板して、5失点、防御率45.00とアピールすることができなかった。
オープン戦で苦しんだ永野投手だが「今の方がスピードは出ていますし、全体的にバランスが良いのではないかと思います」と話し、「春先に比べて真っすぐでファウルを取れていることが、良いのかなと思います」と充実した表情で現状について語った。
「オープン戦の時は、いくぞいくぞという感じでストレートを投げていましたが、今はクイックで投げて、刺すような真っすぐを投げるようにしています」と投球フォームに若干の変化を加えたという。1軍のリリーフは現在、成田翔投手が12日に昇格したが、常に1軍でプレーしている左腕は松永昂大投手のみ。「この世界は結果が全てなので、ゼロで抑えていきたい」。1軍昇格を目指し、今後も無失点投球を目指す。