首位西武がリーグ再開に向け全体練習 橋上C「凡打の内容が大切になる」

西武・辻監督【写真:荒川祐史】
西武・辻監督【写真:荒川祐史】

交流戦は10勝8敗と勝ち越したものの2位とのゲーム差は「1」

 西武は20日、リーグ戦再開へ向け、メットライフドームで全体練習を行った。松井稼、栗山、中村らベテラン選手も参加し投手野手ともに2時間、しっかりと汗を流した。

 リーグ首位で突入した交流戦は10勝8敗。勝ち越したものの2位日本ハムとのゲーム差は「1」まで縮められた。それでも橋上作戦コーチは「詰められたとはいえ、勝ち越すこともできた。まだ上(1位)にいることが大きい」と悲観することはなかった。

 ここまで355得点をたたき出し、両リーグぶっちぎりの破壊力を要する西武打線を「外から見ている時から感じていたことだが、もともとバッター個の能力が高い選手の集まりだったチーム。それが状況を意識する、状況を意識できるようになってきたことで、得点力がより上がった」と分析している。

 しかし、「最近はそこが少しできなくなってきている。先日の中日戦では、相手はランナー3塁からアルモンテが、ゴロを打ちに行って得点につなげているのに対し、うちはそれができていなかった。打席においてそういう意識を持つことが大事」と“意識すること”の重要性を強調した。

 直近6試合で2桁安打を放っている試合が5試合あるのに対し、5点以上を挙げた試合は2試合のみとヒットが得点につながっていない試合が多くなっている。

「よく言われることだが、ヒットの確率は良くて3割、7割は失敗するもの。だから凡打の内容が大切になる。求めるレベルはまだまだ先にあるが、チーム全体の意識は確実に進歩している」と橋上コーチ。数字だけを見ればゲーム差は縮まったが、チームはまだ発展途上の段階といえる。リーグ再開から強力打線を武器にする獅子の快進撃に期待したい。

(岩国誠 / Makoto Iwakuni)

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