岡本和真に対する「正解だった」 今季ワーストも…“四球を出さない男”が納得する理由

巨人戦に先発したDeNA・東克樹【写真:矢口亨】
巨人戦に先発したDeNA・東克樹【写真:矢口亨】

DeNA東は今季9勝目を逃すも7回2安打無失点でチームの勝利に貢献

■DeNA 1ー0 巨人(9日・東京ドーム)

 セ・リーグトップタイの8勝を挙げているDeNA・東克樹投手は9日、東京ドームで行われた巨人戦に先発し、7回2安打無失点の快投。9勝目こそならなかったが、チームは0-0で迎えた延長12回に牧秀悟内野手が14号ソロを放ち、激戦を制した。

 今季の東は、巨人戦を除けば、まさに無敵だ。この日が12試合目の先発で、敗戦投手になったのも、クオリティスタート(QS=6回以上投げて自責点3以内)を逃したのも、5月11日の巨人戦(5回自責点4)と同25日の巨人戦(5回2/3、自責点5)の2試合のみ。対戦防御率も試合前の時点では、巨人戦だけが4.58と突出して悪かった。

「前回対戦(5月25日)と前々回(同11日)は、ジャイアンツ打線を力でねじ伏せようとして失敗したので、今日は意識を変えました。全球種を使い、相手に的を絞らせないことがうまくできたと思います」と東。特に、相手の4番で両リーグを通じ断トツの今季20本塁打を放っている岡本和真内野手には、慎重の上にも慎重を期した。

 2回先頭の岡本和には、カウント3-2から内角高めへの146キロ速球が外れ四球。4回1死走者なしの2打席目には、外角高めのツーシームを打たせて二飛に仕留め、7回先頭の3打席目には、内外角のコース際を丁寧に攻め、結果的に再び四球で歩かせた。東は「ジャイアンツの核となる選手。今永さんも打たれましたが(7日に被弾)、一振りで仕留められる選手だと思います」と語り、「こういう試合展開で、一発を打たれるよりは四球でOKと、(捕手の山本)祐大と話し合っていました。僕はあれで正解だったと思います」とうなずいた。

三浦監督「点が入らず東に申し訳ないことをした」

 本来は、球界随一の“四球を出さない男”である。試合前の時点では、今季76回2/3を投げ5四球。9イニング当たりの与四球を示す「与四球率」は驚異の0.59で、日本ハム・加藤貴之投手が昨年マークしたNPB記録の0.67をも上回っていた。この日は岡本和に2つ、4回2死走者なしの場面で大城卓三捕手にも1つ四球を与え、今季自己ワーストの3四球となったが、「3四球を出したからこそ(失点は)ゼロでいけたと、ポジティブにとらえています」と振り返った。

 惜しむらくは、味方打線も巨人先発のヨアンデル・メンデス投手から1点も取れず、8回の攻撃の2死二塁の場面で、東に代打が送られたこと。三浦大輔監督は「勝負をかけて、なんとか東に点をと考えました。その結果、点が入らず東に申し訳ないことをしましたが、勝ちに等しいピッチングをしてくれました」とねぎらったが、東自身は「仕方ないですよね。それがセ・リーグなので」と屈託なかった。

 来日1年目のトレバー・バウアー投手が中4日登板もいとわず5連勝中で、今永も4連勝、そして東も依然4連勝をキープと、DeNAの先発陣は揃って勢いに乗っている。チームの25年ぶりのリーグ優勝へ向け、ムードは高まるばかりだが、岡本和を擁する巨人は今後も要注意の敵になりそうだ。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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