「大谷さん、サインください」 覚えたての日本語で敵軍ロッカーへ…球宴で叶えた“夢”

Dバックスのヘラルド・ペルドモ【写真:Getty Images】
Dバックスのヘラルド・ペルドモ【写真:Getty Images】

Dバックス・ペルドモは大谷翔平のサイン入りバットをゲット「オオタニはベストだ」

 エンゼルスの大谷翔平投手は、オールスターの中でも人気はピカイチだ。11日(日本時間12日)のオールスター戦前。バットを手に持ったダイヤモンドバックスのヘラルド・ペルドモ内野手から日本語でサインを求められた。

「オオタニさん、バットにサインください」

 敵軍チームの選手からサインをもらう時は主にクラブハウスにいる球場スタッフにお願いするのが一般的。それでも、ペルドモは三塁側のナ・リーグロッカーから一塁側のア・リーグロッカーにやって来た。23歳のお願いに二刀流は快諾。ペンを走らせた。

 日本語での“お願い”を成功させたペルドモは2021年にメジャーデビューした3年目。今回はダンズビー・スワンソンの代替選手としてオールスター戦に初選出された。それからダイヤモンドバックスの日本人トレーナーから日本語を教わったという。

「ジュンコ・ヤザワさんがオオタニとセンガと話すために、いくつか日本語のフレーズを教えてくれた。あと、センガの通訳に『オオタニさん、サインください』を日本語でどう言えばいいか、聞きに行ったんだ」

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

 ドミニカ共和国出身で、2016年にアマチュアFAでダイヤモンドバックス入り。リーグが違うとはいえ、二刀流は憧れの存在だという。

「ショウヘイは最高の選手だ。彼みたいな選手は見たことがない。今日そういう選手のプレーを(目の前で)見られることは、誇りに思うべきことだ。彼は人間ではない。オオタニはベストだ」

 今までもらった中で一番嬉しいサインだという。「サイン入りバットは部屋に飾るよ」。188センチ、92キロの大型遊撃手は、まるで野球少年のように目を輝かせていた。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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