エンゼルス地元紙「厳しい状況」 可能性4%でも…PO進出への「わずかな希望」
前半戦を45勝46敗の借金1、ア・リーグ西地区4位で終えた
大谷翔平投手の所属するエンゼルスは、前半戦を45勝46敗の借金1、ア・リーグ西地区4位で終えた。14日(日本時間15日)からは後半戦がスタートするが、地元紙オレンジカウンティ・レジスターは「プレーオフ進出がかなり厳しい状況」との見出しで、厳しい現状を伝えながらもチームを鼓舞した。
記事によれば、ワイルドカードが始まった1995年以降、ポストシーズンに進出した238チーム中、オールスターブレーク時点で勝率5割以下の成績だったのはわずか11チームしかない(コロナ禍による短縮シーズンだった2020年を除く)。しかし近年は好例もあるようだ。
野球専門の米データサイト「ファングラフス」は、エンゼルスがプレーオフに進出する可能性を10.8%と算出している。「ベースボール・リファレンス」の予想は4.0%だ。
「エンゼルスにとって不利な状況が続く中、8月1日(同2日)のトレード期限までの16試合は、試合で負けるたびにシーズン後にFAとなる予定のショウヘイ・オオタニをトレードすべきかどうかについての議論が激化するだろう」と指摘するように、大谷の去就は大きな注目を集める。「プレーオフの可能性がかなり遠のいたように見えても、エンゼルスはオオタニとの再契約の可能性を高めるために、彼をトレードしないといまだに考えられている」と記事はみる。
そのために必要なのは勝利だ。2021年にワールドシリーズを制したブレーブスに在籍していたタッカー・デビッドソンとジェイコブ・ウェブが「チームにわずかな希望を与える」という。この年、ブレーブスは、ロナルド・アクーニャJr.がシーズン途中に怪我で離脱。オールスターブレーク時点で勝率5割を切っていたが、ワールドシリーズを制覇した。
極めて少ない事例であることは確か。しかしエンゼルスも希望は持てるだろう。プレーオフ出場枠が6球団になったのは今年がまだ2年目。「負傷した選手の中の何人かが復帰することで勢いがつく、という希望を抱き続けることもできる。遊撃手のザック・ネト、二塁手のブランドン・ドルーリー、三塁手のアンソニー・レンドンはいずれも後半戦すぐに復帰する可能性が高い。トラウトと捕手のローガン・オハッピーが来月復帰する可能性もある」と先を見据えた。
大谷にとってもプレーオフ進出は悲願。二刀流が牽引するチームは後半戦、どんな戦いを見せるのだろうか。
(Full-Count編集部)