大谷翔平「このチームで勝ちたい」 エ軍再契約交渉もせずシーズン集中、一問一答

試合後の取材に応じたエンゼルス・大谷翔平【写真:小谷真弥】
試合後の取材に応じたエンゼルス・大谷翔平【写真:小谷真弥】

7回途中6安打5失点で8勝目「良くはなかったですね。結果からして」

■エンゼルス 8ー5 パイレーツ(日本時間22日・アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手は21日(日本時間22日)、本拠地・パイレーツ戦に「2番・投手」で投打同時出場し、7回途中6安打5失点で8勝目を挙げた。チームは4本塁打で8得点を奪い、4連勝を飾った。

――今日の投球を振り返って。
「良くはなかったですね。結果からして。投げている感じは指先を含めて悪くはなかったですけど。結果が全てなので」

――爪の問題は。
「今日は比較的良かったですかね」

――自己ワースト4被弾を許した。
「絞っている球種に対して、そのカウントで甘い球を打たれている印象ですね」

――周りはトレードと騒いでいるが、エンゼルスでの最終登板になるという思いはあったか。
「それはないですけど。まあ、今現在。まだ全然いける位置にいると思っているので、トレードに関してはあまり気にしないようにというか、今できることをちゃんとやりたいなと思います」

――エンゼルスと再契約したいという考えは持っているか。
「そういう席は全然設けていないというか、シーズンはシーズンで集中したいという思いは変わっていないので、シーズン中はそういった話はしていないですし、今チームとしてもいい状態だと思うので、この流れを引き続いていけるように、個人としてはあまり気にしていないかなと」

――球団からトレードはしないという話をされたか。
「何も話していないです。ペリーとも、そんなに現在クラブハウスにしょっちゅう来ているのは見かけていないですし、週に1回会うかどうかなので、あまりそういう話はしていないです」

――降板の時にファンが総立ちとなった。
「うれしいですし、反面それなりのピッチングをしたかったなという気持ちは当然あります」

――クラブハウスでチームメートと来年以降の話をするか。
「ジョークみたいな感じでふざけて言ったりとかは。この時期は誰しも。まあうちは微妙な位置なので。買い手なのか売り手なのかわからないですし、ジョーク程度には言うんじゃないかなと思います」

――四球が増えている。
「2021年はもっと酷かったので。全然。慣れもそうですし、経験してきて、自分の打席をいい物にしていくというのは変わらないので。まぁボール球は振らないし、ストライクに来たら、球種問わずに自分のスイングをするだけなので。四球だけはOKじゃないかなと。それが結果に繋がってますし、チームの勝ちにもつながっている。チームが得点することによって、チャンスが増えているので、それはいい傾向なんじゃないかなと思います」

――2年前のフラストレーションをコントロールできるようになっている。
「もちろんヒットを打ちたい、野球をやっていれば、四球よりヒットの方が楽しいし、面白いというのはあると思いますけど、四球というのは自分の打席の中で、1年間プレーしていく中で1、2を争うぐらい大事な物じゃないかなと思っているので。取れているうちはいいんじゃないかなと思うし、際どい球に対して我慢強い打席を送れているのはいいことじゃないかなと思います」

「このチームでプレーオフに行きたい、勝ちたいという気持ちは変わらない」

――右手中指の状態は。
「比較的良かったですね。投げ心地も良かったですし。ちょっと最初の方はヌルっと入っていく印象ありましたけど、最後の方はそれなりに出力を上げていけていたので。良かったんじゃないかなと思います」

――爪の治療法については。
「爪を強化する感じだったりとか。それはMLBに提出しないといけなかったりするので。治療法として、許可が下りればOKという感じですかね」

――勝ち星がついたことに関しては。
「星についてはあまり気にしてはないので。もちろん付かないより付いた方がいいと思いますけど。今日に関しては打線が良かったというだけなので。強いていうなら、それなりに球数を抑えて、7回途中まで投げられたのは唯一良かったことかなと思います」

――オールスター戦明けから打撃の状態が上がったように見える。
「調子が落ちたとは思ってないので。それは結果が出る時もあれば出ない時もある。相手がいることなので。いかにいい打席を送っても隅っこに3球を続けて投げられたら打てないものだと思うので。なるべく確率上げるために、ボールを振らない、ストライクに来た球をしっかり打つ作業になってくると思うので。その準備を。やっぱりボールが多くなってきても、その甘く入ってきた1球を逃さない集中力は常に必要かなと思います」

――8月1日のトレード期限までワイルドカードで4、5ゲーム差だったら大谷選手をトレードに出すべきと話す人もいる。このチームでプレーオフを狙いたい気持ちはどれだけ強いか。
「それはもちろん、このチームでプレーオフに行きたい、勝ちたいという気持ちは変わらないので。チームとしてどういう判断をするのかはわからないですし、僕の仕事の外のところなので。勝ちたいなら1試合でも勝って、ワイルドカード争いまで僅差で行くしかないので。正直、売り手になるか買い手になるかは全然わからないことなので。また明日切り替えて勝つ、というのが、このチームで勝つためのシンプルで必要なことじゃないかなと思います」

――ヒリヒリした9月を過ごしたいと話していた。7月だが、そういう感じはするか。
「連勝中ですし、それは去年、一昨年は完全に売り手側だったので。正直、チームの主力の選手が他チームにトレードされていく。それを見ていく側だったので。もちろんチームとしての士気は違いますよね。それは今年みたいな位置にいるのか、全くチャンスのない位置にいるのかでは、ワンプレー、ワンプレーがチームとしても変わってくるかなと思います」

――ヤンキース・ジャッジ選手が本塁打記録について「記録は破られるためにある」と話していた。ジャッジ選手に認められていることについては。
「嬉しいです。それ以上でもそれ以下でもないというか。光栄なことですし、世代のトップの選手。今の野球界のトップ選手に言ってもらえるというのは、素晴らしいことですし、励みになるんじゃないかなと。シンプルに嬉しいが一番ですかね」

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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