吉田正尚が一喜一憂しない理由 1日で首位打者転落も…未来を見据える“思考”

メッツ戦に出場したレッドソックス・吉田正尚【写真:Getty Images】
メッツ戦に出場したレッドソックス・吉田正尚【写真:Getty Images】

吉田正尚の思考は「打撃は生き物。良い日もあれば、悪い日もある」

■レッドソックス 6ー1 メッツ(日本時間24日・ボストン)

 レッドソックスの吉田正尚外野手が23日(日本時間24日)、本拠地で行われたメッツ戦に「2番・左翼」でスタメン出場し、5打数無安打に倒れた。打率を.315に下げ、レイズのヤンディ・ディアス内野手に首位打者の座を“1日限り”で明け渡したが、一喜一憂しなかった。

 チームは15安打6得点で勝利を収めた。吉田以外の先発野手8人は安打を放つも、無安打に終わった。それでも、表情に曇りはない。常々「打撃は生き物だから。良い日もあれば、悪い日もある」と言うように、1日の結果に左右されない。

 高いポテンシャルを持つヒットマンは、姿勢も変えない。「積極的にストライクゾーンをどんどん振っていきながら(タイミングを)合わせていく。ファウルになったり(ポイントが)ズレたりしたら打席内で修正したい」。打席では“全球勝負”に出る。日頃から「打ちに行って、見逃す動作の繰り返し」と語るように、貪欲にヒットを狙う。

 これでチームは53勝47敗の貯金6。シーズン100試合を消化し、吉田の立ち位置も“確立”されてきた。「西海岸からこっち(東海岸)に来たら時差もある。(試合では)正しいメカニックを。日々、変化もありますし、投手にも合わせながら。打てる確率を上げていけるようにしたい」。結果が凡退であっても、毎試合、自身の打撃映像を確認してから就寝する姿はオリックス在籍時と変わらない。

「こっち(メジャー)は毎日、試合がありますから。何をどう考えていても、明日は来る。プラスに捉えて、しっかりやっていくしかない」

 24日(同25日)は束の間のオフ。リラックスに時間を充て、また走り出す準備を整える。

(真柴健 / Ken Mashiba)

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