NPBが異例のお願い 巨人・坂本のHR性打球を巡る「観衆の妨害」…審判の説明にも言及

二塁打と判定され、腕立て伏せの仕草を見せる巨人・坂本勇人【写真:矢口亨】
二塁打と判定され、腕立て伏せの仕草を見せる巨人・坂本勇人【写真:矢口亨】

ファンに向けて「分かり易い場内放送を実現」

 日本野球機構は14日、「球場来場の皆様へのお願い」を発表した。13日に巨人の坂本勇人内野手が放った本塁打性の打球が、二塁打となる出来事があった。東京ドームで行われたDeNA戦の4回、左中間スタンドギリギリへの打球を放ったが、観客の手に当たってグラウンドに落下。「観衆の妨害」で二塁打の判定となった。

 このことに「二塁塁審は、フェンス上段に打球が当たったとして、『インプレー』と判定しました」と状況を説明。「リプレー検証では、レフトスタンド最前列のお客様がフェンスを越えて手を差し出し、その手に打球が触れていることが確認されました」とした。

 この行為は公認野球規則6.01(e)に該当し「実際に捕球を試みる選手との接触などがなくても、フェンスを越えてお客様の身体や手がインフィールド内でボールに触れた場合には『観衆の妨害』としボールデッドとなり、プレーを止めることが定められています」とした。

 そのため「観客の皆様にはそのような行為がないようご注意いただき、今後も変わらないご声援をお願いいたします」と来場ルールの確認を願った。

 また「リプレー検証後の場内放送では、審判員が『観客の妨害がありましたので、オーバーフェンスとせず、二塁打として試合を再開します』と放送しております」と言及。このことは『観客の妨害があったので本塁打を二塁打とする』と誤解されかねない表現でした。そもそも打球がフェンスを越えていないので二塁打の判断となり、お客様がインフィールド内に差し出した手に打球が当たった時点でボールデッドとなりました。本塁打を二塁打に変更したものではありません」と改めて説明した。

 場内の混乱を避けるため「NPBでは、ファンの皆様に一層分かり易い場内放送を実現するよう、研修会などを開催し努力して参ります」とした。

(Full-Count編集部)

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