大谷翔平は「外野にコンバート」も エ軍が「恩恵を受ける」可能性…米記者指摘

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

大谷翔平が「本来の投球を2度と取り戻せない可能性」と番記者が指摘

 エンゼルス・大谷翔平投手は右肘の内側側副靭帯を損傷し、今季の残り試合は登板しないことが決まっている。負傷後も患部の状態を確認しながら「打者」として出場しているが、自身2度目のトミー・ジョン手術となると、本来の投球を2度と取り戻せない可能性があると、MLB公式サイトでエンゼルス番を務めるレット・ボリンジャー記者は危惧している。

 大谷の剛球は2度と見られないのか。ニュースレター「Angels Beat」では、今回の大谷の怪我について「エンゼルスとショウヘイ・オオタニにとってだけでなく、世界中の野球ファンにとっても衝撃的で胸が張り裂けるようなニュースだった」としている。

 怪我をしてからも打者として出場を続け、依然ア・リーグMVPの最有力候補でもある大谷だが、将来的な選手生命が心配される。同記者は「トミー・ジョン手術の可能性はどれくらいあるのか? 回復までどれくらい時間がかかるのか?」と言及。セカンド・オピニオンを得た後に、大谷にとって2度目のトミー・ジョン手術が必要かどうかの見通しがつくだろうと見解を述べている。

 ただ、治療法としては、トミー・ジョン手術が最も復帰の可能性が高いが、回復には通常12〜18か月かかる。さらに、2度手術を受けた選手の成功率は(1度目より)低い。仮に、早く回復したとしても、投手としては2024年シーズンを欠場することになるだろうと予想している。

大谷翔平の負傷で「エンゼルスは恩恵を受けるかもしれない」と番記者

 大谷が1度目のトミー・ジョン手術を受けたのは2018年10月1日。その後、2020年まで投げることはなかった。復帰後は2020年7月26日と8月2日に先発登板したが、右屈曲回内筋群の損傷が判明し、計1回2/3、8四球でこの年の投球が終了した過去がある。

 その経緯から、大谷は復帰を果たしたとしても、マウンド上で通常のパフォーマンスができない可能性がある。さらに、2度目の手術であるため、以前の状態に戻るという保証はどこにもない。

 しかし、大谷には「野手」としての顔もある。同記者は「現時点で球界最高の打者である。もし彼が投手として挫折するようなことがあれば、日本でプレーしたポジションである外野手にコンバートされる可能性もある」と指摘している。

 今オフにFAを迎える大谷。想像していた契約とは異なり、大幅に野球人生が変わってくるかもしれない。同記者は「肘のリハビリをする間、オオタニにとって、エンゼルスは居心地がいいと思う可能性があり、エンゼルスは恩恵を受けるかもしれない」と推測している。

(Full-Count編集部)

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