大谷翔平獲りへ許されない“敗北”…鍵は契約破棄権? 西の名門に求められる「威信」

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

ジャイアンツは「健康維持のために最善を尽くすと確約するだろう」

 エンゼルスの大谷翔平投手は今オフ、FAとなる。去就が注目される中、世界一8度を誇るナ・リーグ西地区のジャイアンツの地元紙「サンフランシスコ・クロニクル」が獲得するための方策を提示。プレーオフに進出し、移籍先として魅力的であることを示さなければいけないと報じた。また、ジャイアンツに入団することのメリットも伝えている。

 記事は、大谷を獲得するには「2つのことが必要だ」と指摘。「移籍先として魅力的であることを見せなければならないし、金額も積まなければならない」とし、「2つ目の部分の方が簡単だ。彼らには現金がある。問題はチームとしての威信があるかだ」と強調する。

 チームは3日(日本時間4日)時点でプレーオフ争いの真っただ中。最後の3つ目の椅子を巡り、ダイヤモンドバックス、マーリンズとともに70勝67敗で並んでいる。「ジャイアンツには、あと数週間という時間制限がつく。プレーオフ進出への時間制限と、オオタニがサンフランシスコを検討してくれるよう好印象を与えるための時間制限だ」と記事は説明。さらに今後失速してプレーオフ争いから脱落すれば、「彼の輝かしいキャリアを再開するのに相応しい場所という説得ができない」とも述べている。

 また、ジャイアンツが大谷に強調すべき点のひとつとして、投手起用について「慎重な傾向にあるという点かもしれない」としている。ゲーブ・キャプラー監督は投手交代が早いことについて、その日の試合結果よりも投手の健康の方が大切だと繰り返し話していると、記事は解説。右肘の内側側副靱帯の損傷が明らかになっただけに、獲得に乗り出す際は「健康維持のために最善を尽くすと確約するだろう。来年30歳になるオオタニにとってこれは欠かせないことだ」とも述べている。

 さらに記事は、怪我が癒えた後はリリーフ、または外野手か一塁手として徐々にならしていくやり方もあると伝えるべきとも。「2年後の契約破棄権をつけるのもオオタニにとっては魅力的かもしれない」と報じている。

(Full-Count編集部)

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