大谷翔平のいないエ軍の現実 報道陣50人→10人…指揮官は少女に謝罪「ごめんな」

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

ネビン監督は大谷ユニを着た少女に謝罪「ショウヘイはいないんだ。ごめんな」

 エンゼルス・大谷翔平投手が右肘靭帯の手術を受けてから2日。21日(日本時間22日)のエンゼルス現場は明らかに静かだった。敵地・レイズ戦の取材に来た番記者は、オレンジカウンティ・レジスター紙のジェフ・フレッチャー記者だけ。レポーターのエリカ・ウエストンさん、名物実況マーク・グビザ氏ら地元放送局バリースポーツ・ウエストに、日本メディアを含めて10人ほどしかいなかった。

 大谷の今季終了を発表した16日(同17日)のミナシアンGMの会見に50人近くの報道陣が集まった。地元のアナハイム開催ではないとはいえ、これが大谷のいない現実か。記者も球団関係者から「今日は何しに来たの?」と冗談気味に問われた。日本メディアにとっては追うべきはずの取材対象者がいないのに……。ごもっともな質問だった。

 試合前のネビン監督の囲み取材で、大谷に関する質問はゼロ。「ここ最近で初めてショウヘイの質問が出なかったな」。指揮官は苦笑いを浮かべた。大谷のメジャー移籍後、敵地でも球場コンコースを歩けば、17番のユニホームを着るファンがいた。だが、敵地でのレイズ3連戦では探さないと“大谷ファン”は見つからない。この日は、たまたま大谷のシティコネクトユニホームを着た少女がグラウンドに。「ショウヘイはいないんだ。ごめんな」。ネビン監督は少女の肩を優しく叩いた。

 米データ分析会社「コーディファイ」によると、敵地での平均観客動員数3万2350人はヤンキース、ドジャース、カブスの人気球団に次いでメジャー全体4位。大谷人気が、これだけの観客に足を運ばせたのは言うまでもない。大谷は今オフにFAとなる。前出の球団関係者は「来年は……」と話したところで口をつぐんだ。

 大谷の今夏のオールスター前日会見には30人以上が集まり二重三重の人垣ができたが、試合後のネビン監督の取材現場は11人と閑散としていた。大谷人気の凄まじさを改めて実感するビジター戦となった。

【実際の写真】大谷翔平のオールスター会見と比べれば一目瞭然…閑散としたエンゼルスの取材現場

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