対照的なプロ人生の2人が現役引退 ファンと分かち合った歓喜…名選手が下した決断

今季限りで引退する巨人・松田宣浩(左)と広島・一岡竜司【写真:小林靖、荒川祐史】
今季限りで引退する巨人・松田宣浩(左)と広島・一岡竜司【写真:小林靖、荒川祐史】

28日は巨人・松田宣浩と広島・一岡竜司が引退を発表

 一時代を築いた選手たちの“決断”が相次いでいる。28日には巨人・松田宣浩内野手と広島・一岡竜司投手の現役引退が発表された。松田はソフトバンク時代に6度のリーグ優勝、7度の日本一に貢献。一岡もセットアッパーとして2016年からのリーグ3連覇を支えた。ファンと多くの喜びを分かち合った名選手がユニホームを脱ぐ。

 松田は亜大から2005年の希望枠でソフトバンク入りし、8度のゴールデン・グラブ賞、2018年にはベストナインに輝いた。野球日本代表「侍ジャパン」にも選出され2013年と2017年のWBCにも出場した。今季、巨人に移籍するも、11試合に出場して打率.071だった。これまで通算1921試合、1832安打、301本塁打991打点135盗塁、打率.265の成績を残している。

明るいキャラクターでも知られ、「熱男」の愛称でファンにも親しまれた。この日行われた引退会見では、自身の野球人生を採点して「100熱男」と回答。40歳までプレーするという最大の目標を果たして、グラウンドを後にする。

 一岡は2011年ドラフト3位で巨人に入団。2013年オフに巨人へFA移籍した大竹寛投手の人的補償で、広島に渡った。2017年に19ホールド、2018年に18ホールドをマークするなど、広島のリーグ3連覇に大きく貢献。NPB通算289登板で17勝14敗7セーブ、84ホールド、防御率2.77。球団を通して「カープファンの熱い声援も忘れることはないです。周りの方々に恵まれた12年間のプロ野球生活でした。ありがとうございました」とコメントした。

 巨人時代の2年間で1軍登板は13試合のみだったが、広島では276試合でマウンドに上がった。人的補償での移籍後にブレークを果たした右腕は、10月1日の本拠地最終戦で引退セレモニーを実施して、ファンに別れを告げる。

(Full-Count編集部)

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