2投手が早くも戦力外 元開幕投手は入院でつまづき…現役ドラフトの“厳しい現実”

ヤクルト・成田翔(左)とDeNA・笠原祥太郎【写真:小林靖、荒川祐史】
ヤクルト・成田翔(左)とDeNA・笠原祥太郎【写真:小林靖、荒川祐史】

DeNAが笠原祥太郎投手の戦力外を発表

 DeNAは3日、笠原祥太郎投手に2024年シーズンの契約を結ばないことを通知したと発表した。昨オフに現役ドラフトで移籍したばかりだったが、新天地で復活を果たすことはできず、これで現役ドラフト移籍組の戦力外は2人目となった。

 2日はヤクルトの成田翔投手が戦力外となった。秋田商時代は甲子園で活躍し、U-18では森下暢仁投手(広島)、平沢大河内野手(ロッテ)とプレーした。ロッテではサイドスロー転向など試行錯誤を重ねたが、通算15試合で0勝2敗に終わった。ヤクルト入団後は4月に3試合に登板し、防御率5.40。5月以降は1軍登板機会がなかった。

 笠原は2016年ドラフト4位で新潟医療福祉大から中日入り。2018年には6勝2敗、防御率2.70の好成績を残し、翌2019年には開幕投手を務めた。しかし不整脈で入院するなど8登板に終わり、その後は登板数が減少。DeNAに移籍もわずか2試合の登板で0勝2敗、防御率4.44と低迷し、わずか1年での戦力外となった。

 現役ドラフトで移籍した12人の内、早くも2選手が戦力外となった。出場機会に恵まれない選手の移籍を活性化するための制度で、阪神・大竹耕太郎投手や、笠原と結果的に“交換”する形になった中日・細川成也外野手が活躍を見せた一方、新天地でチャンスを掴めず岐路に立つ選手もいる。

(Full-Count編集部)

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