巨人新エースへ、24歳逸材の“復活” 炸裂した12球団No.1の宝刀…信頼度示す「2.29」
平均球速も向上…自身初となる10勝をマーク
巨人の山崎伊織投手は、3年目のシーズンで自身初となる10勝(5敗)を挙げるなど、先発ローテーションの一角として23試合に登板した。防御率もリーグ9位の2.72をマーク。今季の安定した投球を支えたのが直球とフォークボールだった。
セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、フォーク100球当たりの失点増減を示す「wSF/C」は規定投球回を投げた投手の中で12球団トップの2.29をマークした。投球割合も昨年の9.0%から16.8%に向上し、ボールへの信頼感も伺える。
山崎伊は、東海大4年時の6月に右肘のトミー・ジョン手術を受け、社会人野球に進むとされていたが、同年のドラフトで巨人が2位で指名。2021年はリハビリに充てることを想定して入団し、2022年からは戦力として腕を振っている。
昨季は20試合で5勝5敗1ホールド、防御率3.14だった。今季は、直球の平均球速も昨年の144.2キロから147キロに大きく向上。WHIPも0.97と抜群の数値を記録し、被打率は.2207で、阪神の村上頌樹に次いでリーグ2位だった。完投数も戸郷に次ぐ3度を記録し、怪我から見事な復活を果たした。
(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)
データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。