100勝チーム全敗“日本式PO”に大論争 長すぎるオフ…敗退の監督「5日間はちょっと」

ブレーブスのロナルド・アクーニャJr.【写真:ロイター】
ブレーブスのロナルド・アクーニャJr.【写真:ロイター】

上位チームがシードになる日本のCSに似たフォーマット導入から2年が経過

 相次ぐ上位チームの敗退で、昨年から導入されたプレーオフの新方式に疑問の声が上がっている。米メディア「CBSスポーツ」は、「100勝の3チームを含む上位シード勢がまた敗退した中で、ロブ・マンフレッドは新プレーオフ構造を擁護」との見出しで、コミッショナーの声明を伝えている。

 シーズン100勝を達成したオリオールズ、ドジャースが3連敗で敗退したのに続いて、104勝58敗という強さで30球団最高の勝率.642を誇ったブレーブスまでもが姿を消した。2年前から導入された上位チームがシードになる、いわゆる日本のクライマックスシリーズに似たフォーマットが焦点となっている。

 同メディアはコミッショナーのロブ・マンフレッド氏のコメントを紹介。「まだ(新フォーマット導入から)2年目だ。私は、何かがうまくいくには機会を与えるべきという見方をする。だが我々はいつも通り、フォーマットが適正かどうかオフシーズン中に再評価すると思う」と改革するには性急だとした。

 特に論点になっているのは、シードになったチームの実戦感覚だ。敗退したドジャースのデーブ・ロバーツ監督は「5日間のオフは理想的ではないが、それがプレーオフの構造だ。世界は完璧ではない。2日ほどのオフならよかった。5日間はちょっと……」と、長すぎるオフに対して問題提起している。

 また、オリオールズのブランドン・ハイド監督も「不利になるかは分からないが、レギュラーシーズン時や慣れていることからは違うルーティンに置かれる。我々はその点は気づいているし、順応しなければならないこと」と指摘。一方、昨季はシードのアストロズが世界一になっており、論争は続きそうだ。

(Full-Count編集部)

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