LINEより直接会話 鬼軍曹はどこへ…阿部新監督が掲げる“対話路線”「顔見て話す」

秋季練習に姿を見せた巨人・阿部慎之助監督【写真:矢口亨】
秋季練習に姿を見せた巨人・阿部慎之助監督【写真:矢口亨】

監督初日はスタッフ、選手と直接対話「相手の顔を見て話すことが大事」

 巨人の阿部慎之助新監督は14日、ジャイアンツ球場で本格的に始動した。秋季練習初日の練習に参加。「いろんな方と話せたのは収穫。初めて見る若い選手が何人かいた。とてもいい時間になりました」。充実の監督初日になったようだ。

 正捕手っぽくドッシリ構えるかと思えば、全くそんなことはない。阿部新監督はグラウンド中を動き回った。右翼後方のブルペンにいたかと思えば、バックネット裏で駒田3軍監督、ウィーラー打撃コーディネーターと相次いで談笑。練習の最後は、一塁ベース付近で秋広と話し込んだ。ここに阿部新監督の意図があった。

「LINEするよりも話した方がいい。その方が話が伝わるだろうし、相手の顔を見て話すことが大事」

 厳しい指導法で「昭和」と言うイメージのある阿部監督。なんでも簡単に意思疎通ができてしまう令和の時代だが、グラウンドでは“アナログ人間”を貫く。

「やっぱり真意が伝わってなかったら意味がないと思っているので。それだったら話した方が早いのかなと思います。ずっと思っていたことなんですけど、そう言ったことは実践していこうかなと思います」

練習前に訓示「皆も変わってほしい」

 実は繊細で気配り上手という阿部監督らしい考えだ。

 球団最多の通算1291勝を挙げた原辰徳監督の後を受け、重責を担う。練習前には選手、スタッフの前で訓示した。「とにかく、皆が悔しい思いをしたと思うので、僕も変わりますし、皆も変わってほしい。のびのびとやってほしいと思います」。2軍監督時代に「鬼軍曹」と言われた姿はどこへやら、である。

「皆さんが鬼軍曹でいろと言うのなら、そうします。あの、温かく見守って欲しいならそうしようと思います。皆さん次第ですよ」。結局はマスコミの報じ方次第ということか。

 プロ野球監督の行き帰りを報道陣が待つ、いわゆる“入り待ち・出待ち”はマスコミの通例だ。ただ、阿部新監督は「待たなくていいって。もう待たなくていいからな」と繰り返した。新人監督として新たな文化を築いていく。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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