球種の見極めは“困難”…山本由伸はMLBで「インパクト残せる」 助っ人が垣間見た凄み

オリックス・山本由伸【写真:荒川祐史】
オリックス・山本由伸【写真:荒川祐史】

NYメディアがNPB経験のある選手たちに山本由伸について取材

 今オフ、ポスティングでのメジャー移籍が噂されているオリックスの山本由伸投手に、海の向こうからも熱視線が送られている。そうした中で、何より貴重な情報源となるのが、実際に山本と共に戦った、または対戦相手として接した選手たちの言葉だ。NPBでプレーする、またはしていた助っ人・元助っ人たちが、現地メディアにそれぞれの“山本由伸評”を語っている。

 ニューヨーク紙「デイリー・ニュース」は28日(日本時間29日)、ヤンキース番、ゲーリー・フィリップス記者が取材した記事を公開した。まずは今季同僚として戦ったフランク・シュウィンデル内野手。ロッカーが隣同士で、通訳を介して話をしたり、メジャーについて質問するなどして山本が英語を習得しようとしていたことに言及。また、野球とは別の競技のボールで壁当てをする、独自の調整方法をしていた様子も明かしている。

 2018~2021年に日本ハム、ソフトバンクでプレーしたニック・マルティネス投手もまた、山本独自の調整方法について言及している。プラスチック製のダーツのような道具を使い、投球メカニックの調整をする場面に出くわしたことがあるといい、「僕は実際にそれを投げてみたんだけど、(テクニックが)とんでもなく下手だったから、90フィート(約27.4メートル)くらいしか飛ばなかった。でも彼は150フィート(約45.7メートル)くらい飛ばしていた。つまり大事なのはテクニック。それをマスターできれば、全ての球種でリリースポイントが同じになると彼は言っていた」と記事で証言している。

 多彩な球種を持ち、しかも打者にとって見極めが難しいことから、マルティネスは、ダルビッシュ有(パドレス)や千賀滉大(メッツ)らと同様に、「インパクトを残せると思う。このリーグで投げる準備ができている」と語ったと記事には綴られている。助っ人たちの太鼓判を得て、海を渡っても成功することができるだろうか。

(Full-Count編集部)

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