“日本の至宝”が躍進の影で無念の指名漏れが3人… 2019年U-18代表、分かれる野球人生

オリックス・宮城大弥、ロッテ・佐々木朗希、中日・石川昂弥(左から)【写真:荒川祐史、小林靖】
オリックス・宮城大弥、ロッテ・佐々木朗希、中日・石川昂弥(左から)【写真:荒川祐史、小林靖】

18人中13人が高卒プロ入りも…大学進学組は全員がプロ入りならず

 今年の「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」では、1位指名の12人のうち、9人が大学生だった。大学4年となる2001年度生まれは、佐々木朗希投手(ロッテ)らを筆頭に逸材揃いの“黄金世代”。一方、高校時に世界と戦った日本代表「侍ジャパン」U-18代表を見ると、大学に進学した選手でプロ入りはゼロという厳しい現実もあった。

 2019年の侍ジャパンはU-18W杯で5位に終わったが、この年のドラフトでは“ドラ1”を6人輩出した。佐々木朗には4球団、奥川恭伸投手(ヤクルト)、石川昂弥内野手(中日)は3球団が競合。森敬斗内野手はDeNA、宮城大弥投手はオリックス、西純矢投手が阪神に入団した。

 当時3年生だった18人中、高卒でのプロ入りは13人。佐々木朗、宮城は3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一に貢献した。また、高卒から社会人の西濃運輸に進んだ林優樹投手は、昨年楽天から6位指名を受けた。

 大学へ進学したのは4人。そのうち、早大・熊田任洋内野手、立大・池田陽佑投手、近大・坂下翔馬内野手の3人がプロ野球志望届を提出したが、吉報は届かなかった。熊田は社会人野球のトヨタ自動車へ進む。早大・飯塚脩人投手は同世代で唯一、プロ野球志望届を提出しなかった。

 高卒プロですでに引退した選手も。DeNAから7位指名を受けた浅田将汰投手は3年間で1軍登板なし。2022年オフに戦力外通告を受け、現役引退を決断した。2019年のU-18W杯から4年。18人はそれぞれの道を歩んでいた。

(Full-Count編集部)

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