イチロー氏は引退後に年7億円 総額83億円も…大谷翔平で再注目される契約方法

マリナーズ会長付き特別補佐兼インストラクターのイチロー氏【写真:荒川祐史】
マリナーズ会長付き特別補佐兼インストラクターのイチロー氏【写真:荒川祐史】

大谷は6億8000万ドル(約994億円)を後払いという形で契約

 エンゼルスからFAとなっていた大谷翔平投手は、10年総額7億ドル(約1015億円)でドジャースと契約した。チームの補強戦略に影響することのないよう、大谷は6億8000万ドル(約994億円)を後払いという形で契約し、来季から2033年までは年俸200万ドル(約2億9000万円)でプレーを続ける。

 もちろん“後払い”での契約はルール上問題なく、過去に何人もの選手がこの形で契約を結んでいる。マリナーズでプレーしたイチロー氏もそのひとりで、過去に米全国紙「USAトゥデイ」が特集した記事によると、2001年にマリナーズと3年総額1400万ドル(約15億円)の契約を結んだが、その金額と契約金500万ドル(約7億3000万円)のうちの700万ドル(約10億2000万円)と利子分を後払いで受け取る内容となっていた。

 また、2007年7月にはマリナーズとの契約を延長をするが、5年総額9000万ドル(約131億円6000万円)のうち、毎年500万ドル(約7億3000万円)、総額2500万ドル(約36億4000万円)に5.5%の利子を乗じた額が引退後に後払いで支払われるという契約だった。

 イチロー氏の他にも、通算630本塁打のケン・グリフィーJr.氏は、引退した2010年以降、レッズから2024年まで毎年359万ドル(約5億2000万円)、総額5750万ドル(約83億7000万円)を手にする契約を結んでいた。通算555本塁打のマニー・ラミレス氏は、2026年まで毎年200万8000ドル(約2億9000万円)を受け取る契約を結んでいる。

 大谷と同僚になるムーキー・ベッツ外野手とフレディ・フリーマン内野手も、後払いで一部を受け取る契約を結んでいる。日本ではあまり見られない契約形態ではあるものの、MLBでは贅沢税の制度が導入されており、後払い契約は珍しいものではないのだ。

(Full-Count編集部)

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