育成→驚異の防御率1.27「残っていたのは奇跡」 中日23歳が残した異次元の「34.2」
松山は2022年育成1位で入団…6月に支配下登録され36試合に登板
育成から一気に階段を駆け上がった。中日の松山晋也投手は、1年目の今季、36試合に登板し、1勝1敗17ホールド、防御率1.27の成績で勝利の方程式の一角を担った。2022年育成ドラフト1位で入団した右腕は、データでみても好数値を残していた。
八戸学院大学(青森)から入団した23歳は6月に支配下昇格。6月17日の日本ハム戦(バンテリンドーム)の初登板では、3者連続三振で強烈なインパクトを残した。平均球速151キロの直球とフォークを武器に、首脳陣の信頼を勝ち取り、徐々に勝ちパターンを担うようになった。
セイバーメトリクスを用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、対戦打者に対する奪三振の割合を示す「K%」は「34.2%」。30イニング以上投げた投手の中では、ライデル・マルティネス投手の「35.8%」に続いて12球団で2位の高数値だ。
SNSでは「なんで育成?」「育成まで残ってたのは奇跡」とコメントが。今季、最下位に終わった中日にとって希望の光となった。
(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)
データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。