超大型戦力でダブる“立ち位置” 1387安打でもピンチ…山川加入で生まれる鷹の激戦区

ソフトバンク・山川穂高(左)と中村晃【写真:荒川祐史、藤浦一都】
ソフトバンク・山川穂高(左)と中村晃【写真:荒川祐史、藤浦一都】

投手陣ではモイネロ、大津亮介らが先発に転向…激しい競争となるポジションは

 激しい競争というよりも、順当な選手がグラウンドに立つ。そんなシーズンになりそうだ。優勝候補に挙げられながらも2023年は3位に沈んだソフトバンク。小久保裕紀新監督が指揮を執る中で、各ポジションの現状と今後について予想してみる。

 小久保監督はすでに、柳田悠岐と近藤健介をレギュラーとして起用することを明言している。山川穂高も一塁と指名打者での併用となるだろう。中村晃は右翼、左翼もできるものの、本職は4年連続でゴールデングラブ賞を獲得している一塁。通算1387安打の実績があるが、同じく通算218本塁打の山川に押し出される形で、ベンチを温めることも十分に想像できる。

 遊撃の筆頭候補は今宮健太で、川瀬晃と野村勇が対抗馬として続く。中堅は、2023年の盗塁王にも輝いた周東佑京でほぼ決まりだろう。あとは三塁。実績を考えれば栗原陵矢が筆頭ではあるが、井上朋也やリチャードらパンチ力がある選手も控えているだけに、ここの競争も熱い。二塁は牧原大成が本命、対抗馬が三森大貴。ダークホースが、ドラフト3位の廣瀬隆太といったところか。

 捕手にも注目が集まる。2023年は甲斐拓也が139試合に出場したが、谷川原健太が2024年からは捕手に専念することになった。同年、外野手としても31試合に出場した26歳だが、ミットだけを手に甲斐との勝負に挑む。小久保監督は、甲斐に続くような存在が出てくることを願っているだけに、基本方針として併用となる可能性も考えられる。嶺井博希や渡邉陸にもチャンスはあるはずだ。

 投手で競争が激しくなりそうなのは先発陣。有原航平、和田毅の開幕ローテーション入りは決定しているが、リバン・モイネロや大津亮介らが2024年は先発に転向する。モイネロは通算306試合に登板して135ホールド、防御率1.95の数字を残してきたリリーバー。先発としても能力を発揮できれば、ローテの太い柱となるだろう。

(Full-Count編集部)

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