巨人に覚醒予感の23歳右腕…2軍で無双の最多勝 宝刀炸裂の逸材が示した「8.3」

巨人・松井颯【写真:矢口亨】
巨人・松井颯【写真:矢口亨】

巨人・松井颯は昨年2軍で最多勝、スライダーが冴えた

 巨人の2022年育成ドラフト1位右腕、松井颯投手は昨年5月に支配下登録され、1軍で8登板、2軍では8勝を挙げて最多勝に輝いた。持ち球の1つであるスライダーは昨年、イースタン・リーグでトップの数値をマーク。2年目の飛躍が期待される。

 23歳右腕は昨年1軍で19回1/3を投げ、1勝1敗2ホールド、防御率3.26。2軍では16登板、88回1/3を投げて8勝2敗、74奪三振、防御率2.04の成績を残した。セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、スライダーによる失点増減の合計「wSL」はイースタン1位の8.3(70投球回以上)をマークした。

 他にも奪三振割合「K%」は同4位の20.4%、被打率は同5位の.240。チェンジアップによる失点増減の合計「wCH」は同3位の3.7と高数値が並ぶ。

 花咲徳栄高、明星大を経て今季が2年目。春季キャンプは2軍スタートになるが、覚醒するだけの素地は培われている。昨年大卒3年目でブレークし、MVPに輝いた阪神・村上頌樹投手のようなサクセスロードを歩めるか、注目される。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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