大谷、価値証明した代打弾 「投げられなくても走れなくても」勝利もたらす!?

自身メジャー初となる代打本塁打を放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
自身メジャー初となる代打本塁打を放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

前日に自打球を受けて全力疾走できない中…「長距離決勝弾でまたもや活躍」

 8日(日本時間9日)の本拠地ドジャース戦で値千金の7号代打決勝ソロ弾を放ったエンゼルスの大谷翔平投手。圧巻の一振りで4-3での勝利の立役者となり、その能力の高さは改めて高い評価を受けている。投手としてマウンドに上がれない中、野手に専念している二刀流右腕について、米メディアは「投げられなくても、走れなくても、ここ一番での一発を打てる」などと称賛している。

 前日に右膝に自打球を受けた大谷は、この一戦で先発から外れたものの、同点の7回に代打で見せ場がやってきた。変則右腕のシャグワと対峙すると、カウント2-2からの6球目となる95.8マイル(約154キロ)の内角低め速球を完璧に捉えた。打球はグングン伸びてフェンスを越え、エンゼルスタジアムの名物ロックパイルへと飛び込む。7号勝ち越しソロは衝撃の代打弾だった。

 米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」では「ショウヘイ・オオタニは投げることもできないし、走れないが、それでもここ一番での一発を打てる」と特集した。

 右肘靱帯損傷で保存療法を行っている大谷。現在は指名打者のみの起用で、投手としての活躍は見せることはできない。しかも、この日は前日の自打球の影響で全力疾走はできなかった。自慢のスピードも披露できない状態だったが、『それならば』と決勝弾を放ってしまう。その驚異の勝負強さを記事では称賛している。

 また、ESPNでは「長距離の決勝弾を放ち、ショウヘイ・オオタニがまたしてもエンゼルスのために活躍」と特集。マイク・ソーシア監督の「あれはクラッチヒット(ここ一番での安打)だ。疑いの余地はない」という絶賛の声を伝えている。一方、MLB公式サイトでも豪快な一発を「必見 オオタニのクラッチ本塁打」と動画を使って特集した。

 記事では「ショウヘイ・オオタニが7回に代打で勝ち越し弾をかっ飛ばし、エンゼルスに決勝点をもたらす」と評価。ダグアウトのチームメートの熱狂ぶりも紹介している。規格外のパワーと勝負強さを示した大谷が、負傷の影響を感じさせずチームに勝利をもたらしている。

(Full-Count編集部)

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