連夜の大敗、Bクラスで前半戦終了となった鷹・工藤監督「本当に申し訳ない」

ソフトバンク・工藤監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤監督【写真:藤浦一都】

大量ビハインドも勝ちパターンを続々投入「とにかく最少失点で…」

■日本ハム 12-0 ソフトバンク(10日・東京ドーム)

 ソフトバンクが連夜の大敗で、Bクラスの4位に転落し、前半戦を終えた。10日、東京ドームで行われた日本ハム戦。前日から行われている「鷹の祭典 2018」の第2戦。本来、お祭りムードとなるはずのイベントで2試合で22点を失い、1点しか奪えず。惨敗に終わり、試合後、工藤公康監督は「すみません。残念な結果になってしまった。鷹の祭典でたくさんのファンに来ていただいたのに、こういうゲームをしてしまい本当に申し訳ない思いでいっぱいです」とうなだれた。

 4回まで両チーム無得点。5回に先発の武田が西川に適時打を浴び、先制点を奪われた。その裏、1死一、二塁のチャンスを作り、下位打線を迎えると、8番西田に長谷川勇、9番高谷に川島と次々に代打を送った。だが、2者連続の見逃し三振に倒れた。「1点を取り返せれば雰囲気は変わると思っていたんですけどね…」。工藤監督の勝負手は裏目に出た。

 さらに、武田が6回先頭の中田に中前安打を許すと、ここまで1失点と好投していた武田を降板させ、継投に打って出た。「今日は点を取られたら次の投手に代えて、最少失点でとにかくいこうという思いだった」と指揮官。嘉弥真は狙い通りにアルシアを打ち取ったが、3番手に送った二保が崩れた。

 レアードに二塁打を浴び、清水には2点適時二塁打を許し、リードが拡大。前半戦最終戦とあって、その後もビハインドがあっても、モイネロ、加治屋、五十嵐を挟んで森と、勝ちパターンの投手を次々に送り込んだが、ことごとく失点を重ねた。

「加治屋と森は間が空いていたので、投げさせたいというのもあった。普段緊張感のある所で投げているので、気持ちはなかなかいつも通りというわけにはいかなかったのかもしれない」と工藤監督。モイネロが3失点、加治屋が4失点、そして森も2失点。7投手で、日本ハムに今季最多の19安打を浴び12点を失った。

 これで4位に転落。11日のロッテの結果次第ではあるものの、4位に終わった2013年以来となるBクラスでの折り返しとなる可能性が高くなった。「まだ半分近いゲームが残っている。まだ逆転出来ない数字じゃない。この悔しさを頭に叩き込んで、後半やり返せるようにやっていきたいと思います」と懸命に前を向いた工藤監督だったが、チーム状況は相当に厳しいと言える。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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