「自分は真っ直ぐ投手。それが…」 西武十亀、打たれて自覚した自らの持ち味

西武・十亀剣【画像:(C)PLM】
西武・十亀剣【画像:(C)PLM】

5回4失点で降板、辻監督も「あいつの持ち味は投げっぷり。そして真っ直ぐ」

■ロッテ 7-5 西武(10日・メットライフ)

 10日のロッテ戦。西武は先発・十亀が序盤に4点を失い、5回で降板。その後、強力打線の一発攻勢で一時は4-4の同点に追いついた。しかし8回、無死満塁のピンチから炭谷のエラーで勝ち越しを許すと、リリーフが打ち込まれ、計3点を失い5-7で敗戦。西武の連勝は5で止まった。

 試合後、土肥コーチは十亀について「変化球に頼りすぎていた。今季一番悪かったね」と振り返った。「今日は制球も定まらず、真っ直ぐも良くなかったので、変化球でなんとか」という思いで、5回まで投げた。それでも、「石川相手に4失点では勝てない。味方打線に4点取ってもらっているので申し訳ない気持ちが一番」と十亀。試合後、4失点した自らの投球を悔いた。

 辻監督は「あいつの持ち味は投げっぷり。そして真っ直ぐ」と語る。十亀自身も「自分は真っ直ぐ投手。それがここへ来て消えてしまっている」と、自分の持ち味は自覚している。

「(変化球主体の投球で)引き出しは増えたかもしれないが、自分の投球をもう一度見直して、オールスター明けにはしっかり投げられるようにしたい。こんなピッチングをしていたら、優勝は見えてこないのでしっかりやらないと」

 大きな目標へ向け、前を向いた。

(岩国誠 / Makoto Iwakuni)

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