田中将大、早くも昨季上回る16被弾も…7回途中3失点のQSで8勝目

序盤は好投も、5回は不運なプレーから2失点、7回にはサンドバルに被弾

　ヤンキースの田中将大投手は4日（日本時間5日）、本拠地でのレッドソックス戦に先発し、6回0/3を5安打3失点で8勝目（4敗）を挙げた。序盤は好投したが、5回に2失点。2点リードの7回に先頭のサンドバルにソロを浴びたところで降板となった。クオリティースタート（6回以上を自責3以内）を達成し、2試合ぶりの白星を手にしたものの、早くも昨年を上回る16被弾となった。ヤンキースは13－3で大勝した。

　田中は初回、わずか7球で3者凡退と最高のスタートを切る。ヤンキースはその裏にこの試合がメジャーデビューの相手先発左腕オーウェンスからテシェイラのタイムリーを放ち、1点を奪った。

　2回、田中は2死からナポリに左中間へ打球を運ばれる。打ち取った当たりだったが、ヤングは捕球できず、結果はツーベースに。しかし、続くデアザは遊ゴロに仕留めた。

　3、4回は簡単に3者凡退。ボールを低めに集め、好投が続く。

　しかし、5回は1死からナポリにレフト線への二塁打を浴びる。デアザは三塁線へセーフティーバント。これを処理しようとした田中にヘドリーが背後から重なるようにして交錯。田中は送球できず、1死一、三塁とピンチを背負う。

　続くスワイハートにカットボールをレフト前に運ばれて同点。なおも1死二、三塁のピンチで、ブラッドリーJrにはレフトへの犠飛を浴び、勝ち越しを許した。

　6回、田中は1死からオルティスに初めての四球を与えるも、ラミレスはピッチャーライナー。オルティスは戻れず、併殺で3アウトとなった。

　その裏、ヤンキースはヤングとAロッドの連打で無死二、三塁する。ここでオーウェンスは降板。すると、2番手のロスからテシェイラがタイムリーを放ち同点。さらに、マッキャンがタイムリーツーベースを放ち、勝ち越した。マッキャンの三ゴロの間にも1点を加え、4－2とした。

　7回、田中は先頭のサンドバルに粘られ、1ボール2ストライクからの8球目をライトスタンドに運ばれる。ソロホームランで1点差。今季15試合で16本目の被本塁打で、昨年（20試合で15本塁打）を早くも上回った。

　ここでジラルディ監督がベンチから出てきて、田中は88球で降板。ヤンキースはその裏に一挙9点を加え、そのまま13－3で勝利した。

　田中は6回0/3を5安打3失点3奪三振1四球。88球を投げてストライクは56球。防御率3.84で、8勝4敗となった。

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フルカウント編集部●文　text by Full-Count