4年間続いた落選…合格で「パニックに」 球団案内から異例の転身、掴んだ西武チアの夢舞台

「bluelegends(ブルーレジェンズ)」新メンバーのAmiさん(左)とManamiさん【写真:湯浅大】
「bluelegends(ブルーレジェンズ)」新メンバーのAmiさん(左)とManamiさん【写真:湯浅大】

bluelegendsのManamiはベルーナドームで受付などを担当していた

 西武の球団公式パフォーマンスチーム「bluelegends(ブルーレジェンズ)」は、新たに7人のメンバーが加わった総勢17人で2024シーズンを盛り上げていく。約170人の応募の中から新メンバーとなったManami、Amiが「こんなに嬉しいんだ」などとグループに加わった喜びを語った。

 いつも羨望の眼差しでグラウンドを見つめていた。Manamiは約2年間、ベルーナドームでアルバイトとして働いていた。「受付でQRコードを読み取ったり、席の案内をしたり」。幼少期からダンスが大好きで、イニング間に登場するbluelegendsは輝いて見えた。

「bluelegendsのパフォーマンスを見る機会が増えて、私も同じステージに立って球場を盛り上げたい、と思っていました。ダンスを仕事にしたい、と」

 念願の合格だった。ダンス業界に憧れるも、約4年間は「オーディションに行っては落ちる」の繰り返しだった。受けた数は30度近くにも及んだ。「諦めようと思った時もあったけど、やりたかったし、合格したかったんです」と夢にしがみついた。

「いいところまで行くけど、落ちる。面接で落ちることも多かったです。友達やダンスの先生に面接の練習もしてもらいました。できることをやろうと」。努力が実った憧れのメンバー入りだった。

「これまでたくさん受けてきて、合格したことがこんなに嬉しいんだと。現実か夢か、わからないくらいパニックになりました。受かったからにはやるしかないと思います」

Amiは合格するも「1回目のリハーサルをするまで実感はなかったんです」

 一方でAmiは人生初のオーディションがbluelegendsだった。ダンス歴は約10年。高校を卒業してからダンスを仕事にしたいと思いつつも「怖かった。勇気がなかった」と踏み出せずにいた。

 するとダンスの先生からプロ野球のチアの存在を教えてもらった。特に推薦されたのがbluelegendsだった。「ジャズ、ヒップホップなど、私に合っていると思うから挑戦してほしい、と言っていただきました」。さっそくインスタグラムで調べると「ここでやってみたい」とすぐに魅了された。

 最終オーディション後のアルバイト中に見慣れぬ着信があった。「知らない番号だったので出なかったら、ショートメールで折り返し電話ください、と。かけ直したらまさかの合格通知でした。すごく驚いて、家に帰って親に報告しても実感がなくて。1回目のリハーサルをするまで実感はなかったんです。信じられなくて」。

 今ではこれまでずっと見ていたbluelegendsの公式インスタグラムに自分も登場している。「なんか変な感覚です」と笑った。新メンバーとしての喜びを噛み締める日々を送っている。

 アルバイト経験から、ベルーナドームの気候をよく知るManamiは「夏は暑いので、暑さに負けず、寒い日も体調管理に気をつけて、常に万全なパフォーマンスを届けます。bluelegendsが皆様の生活の支えになれるように頑張ります」と約束した。Manamiはルーキーでは最も背が高い165センチ、Amiは最も低い148センチ。“新人デコボココンビ”はきっと、ステージでも目立っていくだろう。

【実際の映像】西武チアのルーキーで最も身長差のある“デコボココンビ”からのご挨拶

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