止まらぬ無双投球…広島逸材24歳が「今年絶対来る」 元ドラ1に漂う“覚醒気配”

広島・黒原拓未【写真:小池義弘】
広島・黒原拓未【写真:小池義弘】

対外試合10イニングで無失点を継続中

 昨季セ・リーグ2位の広島に、待望の先発候補が台頭しようとしている。広島は3日、楽天とのオープン戦(倉敷)に3-2で勝利。3回から登板した黒原拓未投手は4回2安打無失点と見事な投球を披露し「開幕ローテに入って良いと思う」「今年絶対来る!」などなど、ファンから高い期待を背負っている。

 3回からマウンドに上がり、5回こそ2安打を浴びて一、二塁のピンチを招いたものの得点を許さず。対外試合では、2月17日ロッテ戦(練習試合)、23日中日戦、そしてこの日の楽天戦と計10イニングを投げ、いまだに無失点投球を続けている。「開幕ローテ入れよう」「球のキレ・コントロールも○」「本当に期待している」と、鯉党も歓喜の好投だ。

 2022年ドラフト1位で関西学院大から入団し、球団のレジェンドOBである大野豊氏が背負った「24」をつけているものの、過去2年間は1軍では未勝利。ただ、昨年は2軍では17試合に登板し6勝1敗、防御率2.58の成績を残し、株式会社DELTA(https://1point02.jp/)によると、カットボールによる失点増減の合計「wCT」は、2軍で登板した全投手のトップタイとなる「10.5」と確かな武器も確立している。

 広島の今季の先発ローテーション争いは、2021年最多勝の九里、床田、2020年新人王の森下、新外国人のハッチ、2018年最多勝の大瀬良と層は厚い。猛アピールを続ける黒原は果たして、その一角を担えるだろうか。今後の投球にも期待したい。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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