巨人“沢村賞右腕”が復活の予感 自己最少4勝→1か月で3勝…過去イチの球速「全盛期きた」

巨人・菅野智之【写真:矢口亨】
巨人・菅野智之【写真:矢口亨】

巨人・菅野はリーグトップタイの3勝をあげる活躍

 今季13年目を迎える巨人・菅野智之投手がかつての姿を取り戻そうとしている。今季4試合に登板し3勝、防御率1.03。26回1/3を投げてまだ3点しか許していない。明らかに変化したのは直球の球速だ。自身が20代よりも直球の球速が上がっている。ファンは「また全盛期きた」「明らかに復活遂げてる」「神投手戻ってきた」などの声を上げている。

 34歳を迎えた元沢村賞右腕は26回1/3を投げて19奪三振、WHIP0.99で3失点。12球団防御率No.1の投手陣を支えている。セイバーメトリクスの観点からプロ野球の分析を行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)によると、昨年までと直球の球速が一変しているのが分かる。

 直球の平均球速は149キロ。沢村賞を獲得した2018年、2019年よりも約1キロ速くなっており、ツーシーム系の球種についても平均149キロとプロ入り最高値を記録している。年々低下していた平均球速の“復活”は大きな武器となるだろう。

 巨人のエースとして沢村賞に2度輝き、数々のタイトルを手にした右腕も、近年は故障もあって苦しみ、昨季は自身初のプロ入り2軍スタート、自己最少の4勝に終わった。巨人を12年連続ぶり日本一に押し上げるには復活が必要不可欠な存在だ。

 開幕から躍動する34歳に「エースが帰ってきた」「本当に最高だ」とSNSではコメントが寄せられている。また、開幕から登板全試合でマスクを被る小林誠司捕手とのコンビに期待する声もあった。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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