延長2死満塁、3-2で「どうなるんだ」 渾身の1球に“絶叫”…古田島成龍の覚悟
オリックス・古田島成龍【写真:北野正樹】絶対絶命のピンチを乗り越え「メンタルトレーニングの効果」
オリックス・ドラフト6位の古田島成龍投手は、2年前の教訓を生かして“絶叫”した。4月20日のソフトバンク戦(みずほPayPayドーム)、3-3と同点の11回に7番手で救援登板。2死満塁のピンチを救ったのは社会人(日本通運)時代に学んだメンタルトレーニングだった。
「あの時は完全にビビってましたね。客観的に自分をどう落ち着かせるかを考えて開き直りました。メンタルトレーニングの効果だと思っています」。丸く大きな目をさらに見開いて振り返ったのは11回2死満塁、“絶体絶命”の場面だった。
先頭の山川を三直に仕留めたが、近藤に四球。2死後、代打の中村晃、川瀬に連続四球を与えて、満塁のピンチを迎えてしまった。多くの球が、投げた瞬間にストライクでないと分かるほど“抜けた”ボール球だった。「ボールが散って、自分でも『どうなるんだろう……』と思いました」と首をすくめるが、ここで社会人時代に取り入れたメンタルトレーニングを思い出した。
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4月20日のソフトバンク戦は“勝ちパターン”の小木田、マチャド、平野佳とつないで迎えた延長11回と最高に痺れる展開。2死満塁から牧原大を3球で1-2と追い込んだが、2球ボールが続いてフルカウントになった。
最後は内角低め“渾身”のストレートで二飛に仕留めた。打球が内野に上がった瞬間、帽子をグッと掴んで雄叫びをあげた古田島は「カウントが3-2になった時点で覚悟を決めました。それまではクイックだったのですが、最後の最後は悔いの残らないように投げようと思って、足を上げて投げました」。サヨナラ負けになりうるピンチにも冷静な自分がいたという。
「それまでの登板は、勝っていても負けていても(気持ちが)楽な展開だったので、今までとは違う心境でマウンドに上がりましたね。過程は最悪だったのですが、最後は落ちついて投げることができました」。試合は12回を吉田が11球で3者凡退に締めて引き分け。翌日からの3連勝につなげる形となった。
(北野正樹 / Masaki Kitano)